【読書メモ】波頭亮『成熟日本への進路』34
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読書メモ
あとがき
著者にとっては、2冊めの社会論
→『成熟日本社会への進路』を書く4~5年前から、市場主義的経済政策を強力に推進しても、世の中はハッピーにならないのではないか、という疑念があった人間が幸せになるための非経済的価値は、経済学の対象とは別物として軽く扱うことのできない社会が確実に到来しつつあった
1冊目の『新幸福論』とは、幸せに生きるためのテーマが全く逆
『新幸福論』:個人
『成熟日本社会への進路』:他者や社会
これからの日本のヴィジョンを「日本の成長フェーズの終焉→経済政策の転換(戦略)→しくみと制度(実行)」で体系化
分析は総括的(comprehensive)に、解決策は明快で一貫性があるもの(simple and consistent)にまとめた
感想
人間は、生きるかどうかの問題が解決すると、次は生きることの質が問われ始めます。国家も同様に、存続できるかどうかの問題が解決すると、国家のあり方の質が問われ始めるのだと思います。
人口の高齢化や経済状況など、日本国内に問題は山積しているのですが、戦後直後の食うや食わずの状況からは脱しているわけです。だからこそ、自分がどうありたいのか、国をどう運営していきたいのか、を考えないと、目指す方向性がわからず、ますます迷走していくのだろうと感じました。
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