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【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』14
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読書マインドマップ
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読書メモ
第2章 観察する眼 ― 知覚力の源泉
リベラルアーツとは「幅広い教養の習得」ではない
リベラルアーツの革新が「教養を広げること」とあるように理解されている
リベラルアーツの原型
自由7科:基礎的な学芸として重視される3学科(「文法学」「論理学」「修辞学」)+4学科(「算術」「幾何学」「音楽」「天文学」)
文法学
「単なる言語の習得」ではない
知覚力の向上を目的とした言語学習
古代ギリシャ語・ラテン語は、徹底したパターン認識学習として機能していた
パターン認識力の重要性
人間のパターン認識力は、人間の英知の根源と言っても過言ではない
既存のパターンを呼び出したり、比較したり、新たなパターンを思いついたりする
知覚されたパターンは、さらに思考を活性化させる
リベラルアーツの基盤となる3学科は、知的生産の3つのステージに対応している
感想
「有限の文法で無限の文を生成できる」と言った言語学者がいましたが、まさしくそういうことなのかもしれません。
とはいえ、「論理学」「修辞学」もパターンと言えばパターンと言えそうな気もします。リベラルアーツの基盤となる3科と人間の知的生産プロセスを無理やり関連付けている感じもしないでもないのですが、どうなのでしょうか?
パターン認識は、AIと最も親和性が高いものであり、人間を凌駕するものであると考えていましたが、そうでもなさそうです。しかし、これは、パターン認識云々というよりは、人間のほうがインプットの種類の豊かさを持ってるから、と考えることもできると思います。
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