【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』39
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読書メモ
Part3「人間のクセ」を知る 09合理性と感情 「頭の良い人の答え」が正しいとは限らない
決定の公正さ
Q9-3a
小さなコピー店の従業員
→6ヶ月間、時給950円で働いている競合するコピー店
→同様の仕事をする従業員を時給800円で雇えた時給950円の従業員が辞めてしまった
→新しい従業員を800円で新規採用したこの決定は公正か?
Q9-3b
小さなコピー店の従業員
→6ヶ月間、時給950円で働いている競合するコピー店
→同様の仕事をする従業員を時給800円で雇えたコピー店の経営者
→従業員の時給を950円から800円に下げたこの決定は公正か?
感想
何を公平とし、何を不公平とするかは、たいへん難しいところだと思います。
この2つの事例は、競合の低い時給に合わせる話でしたが、逆に、競合が自社よりも高い時給を提示しているときに、自社が時給を上げなかったら、それは公正なのか?、という疑問もあります。(どうして自分のところは時給を上げないのか?、と従業員が怒りそう)
結局、公平か不公平かも、損得勘定からは切り離せない部分があるのではないいかと思います。そうなると、何が公正で、何が不公正なのかも、絶対的な基準はなく、文脈に依存するものであると考えられます。
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