【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』38
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Part3「人間のクセ」を知る 09合理性と感情 「頭の良い人の答え」が正しいとは限らない
Q9-2 1万円を山分け
交渉が成立したチーム
相手に、1,000円渡す、3,000円渡す、5,100円渡す、と提案したチーム
交渉が決裂したチーム
相手に、100円渡すと提案したチーム
交渉が決裂して何ももらえないよりも100円もらっておいたほうが金銭的に得であるにもかかわらず、不公平感により交渉が決裂する
理屈通りにならない難しさがある
自分の利益を最大化し、相手が納得する提案を見つけなければならない
じゃんけんで勝った人を「経営者」、負けた人を「ステークホルダー」に見立てる
→意思決定するときには、相手の反応を想像しなければならない
感想
この「不公平感」がミソです。多くの争いの原因が、「不公平感」であるといってもいいくらいです。
結局、他人との比較だと思います。相手が9,900円を自分の懐に入れるのを知らずに「100円あげるよ」と言われれば、素直に100円受け取っていたかもしれません。
そう考えると、相手のことを知ってしまうのが、すべての原因である気もします。
自分が持っている絶対的な基準ではなく、外部の基準を参照するため、不公平感は生じるのでしょう。不公平感は、絶対的なものではなく、むしろ、相手との比較で生じる相対的なものと考えたほうがよく、そのため、解決が難しいものだと考えられます。
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