【読書メモ】西内啓『統計学が最強の学問である』7
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第4章 「ランダム化」という最強の武器
「攻め」のランダム化比較実験
→小さなコストとリスクで「あえて間違いを犯すことができる」(= あえてバカな思いつきを試す」)ミシンを2台買ったら1割引のキャンペーンはどうか?
→顧客たちは共同購入を呼びかけた(顧客は2台ミシンがほしいわけではない)
→3倍以上の売上となった
→人件費を浪費して終わりのない会議を繰り返すよりは、比較的安価な媒体で小規模なランダム化比較実験をしたほうがよい
ランダムは難しい
人間が「無作為らしく」「テキトーに」抽出した数字は、それほどランダムではないことがよくある
→厳密にランダムさを追求する(Excelの関数を使う)ランダム化の壁
「現実」の壁
絶対的なサンプル数の制限:サンプルを得るチャンスが少ない場合、統計学は無力
条件の制御不可能性:地震のように制御できないものはランダム化できない
「倫理」の壁
統計家たちの間で共有されている倫理的ガイドライン
ランダム化による介入が明らかに有害であるものはダメ
不公平なレベルで「ものすごくいい」ものと「それほどでもない」ものが存在していると事前にわかるものもダメ
「感情」の壁
感情面からの反発
テキトーに決められているのは何かイヤ
たまたま自分が損する側にいるのはイヤ
感想
ランダム化の「現実」の壁と「倫理」の壁は知っていましたが、「感情」の壁があるとは知りませんでいた。プラセボ(偽薬効果)を使った調査でも、調査された人の中には、「騙された」と感じる人もいるのかもしれません。
統計調査をしていると、すでに統計学の勉強をしているからか、「感情」の壁を忘れがちなので、注意したいところです。
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