【読書メモ】シーナ・アイエンガー『THINK BIGGER 』23
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読書メモ
第3章 ステップ1 課題を選ぶ
まず「小さな課題」を「1つ」解決する
大きく考えるには、小さく考えることから始めなくてはならない
Think Biggerをスケールアップするコツ
→まず一つの課題を解決することキング牧師の例:人種差別の撤廃
アラバマ州モントゴメリー市のバス・ボイコット運動
→ローザ・パークスは黒人専用座席への移動を拒否
→市の財政を直撃し、人種差別は違憲との判決を勝ち取る南部キリスト教指導者会議はボイコットを組織化し、何度も繰り返した
→有色人種が立入禁止の場所で、座り込みの講義を行うこれらが大衆運動に発展し、キング牧師の演説につながった
ネットフリックスの例:自宅で映画鑑賞をもっと手軽にするには?
ジムには延滞料金がない(月額定額制)
→レンタルビデオでも同じことができないか?実店舗を持たなければ固定費を削減できるのではないか?
→DVDを無傷で郵送できることがわかったDVDという新しい技術が手近にあったら利用したのではなく、課題の一部を解決すると気づいたから利用した
重要なのは、段階を踏んで体系的に、課題解決に取り組んだこと
→「延滞料金」という小さな課題を解決して初めて、「自宅での映画鑑賞をもっと手軽に、もっと安くするには?」という、さらに大きな課題の解決に着手できた
感想
大きなことを実行するには、小さなことから始めようということはよくききます。ただ、これは、前に出てきた「サブ課題」とは異なっているようです。「最初に着手すべき第一歩」と考えたほうがよいと思います。
課題を解決するとき、割りと、課題からではなく、手段があるかどうかから考えてしまうことがあります。しかし、手段の有無から考えてしまうと、イノベーションは死ぬと思います。
最初に解決すべき問題、次のその手段(技術など)の順であって、技術そのものは、イノベーションにはなり得ないと思います。
「日本は良い技術を持っているのに」ということもしばしば聞かれますが、解決すべき課題がなければ、その価値は見出されないのでしょう。良い技術が活かされないのは、このあたりに問題があると思います。