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【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』34


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神田房枝『知覚力を磨く』目次マインドマップ

読書メモ

第6章 知覚する組織へ ― リベラルアーツ人材の時代

  • OODAループやデザイン思考も「観察」からスタートしている

    • 知覚や(知覚のベースとなる)観察が、イノベーションにとって心強い味方になりうる

    • OODAループ:冒頭に「観察(Observe)」を置く

    • デザイン思考:第1ステージに「共感(Empathy)」を置く(=エンドユーザーを理解すること)

  • どんな観察が「イノベーティブな組織」を生むのか?

    • イノベーションを目指した観察には、「観察のスタイルの工夫」が求められる

      • 多様な人材の、多様な知覚を集合させる

        • 組織全体の知覚の幅を広げる必要がある

        • 異なるバックグラウンドを持った観察者から、千差万別の知覚を集める

      • 観察の量と質に配慮する

        • 観察を行ったにもかかわらず、得られる解釈が一般的で終わってしまう
          観察対象の「選び方」が十分でない可能性がある(サンプル数の不足、サンプルの偏りなど)

        • さらに徹底するなら、まったく同じ対象を別の環境や状況において観察し直す

      • つねにほかの解釈の可能性を自問する

        • 観察から生まれる解釈は主観的(=知覚の価値の確信の核心であると同時に弱点でもある)

        • 自問することで自分に再解釈の機会を与え、偏狭な考えや短絡的な発想を抑止できる

      • 個人の知覚が共有されるシステムをつくる

        • 個人が新たな関連づけの「種」を観る

        • その「種」を持つ個人がじっくりと観察できるよう、環境や文化を整備することが大事

感想

観察する個人の、組織での育て方について書かれています。いわゆるティール組織のようなフラットな組織が、個人の知覚を育てやすいのでしょうか?

千差万別の知覚を集めるには、確かに、集団内での多様性が求められそうです。しかし、さまざまな知覚が個々に存在するだけで、どうやってまとめていくかが不明です。共有されるだけで、何か形のある事業になるのだろうか、という疑問を持ちました。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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