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【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』38


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神田房枝『知覚力を磨く』目次マインドマップ

読書メモ

終章 さあ、曖昧な世界で「答え」をつくろう ― The Age of Perception

  • どのようにも解釈が可能な曖昧な問題を、スピーディかつスマートに解いていく資質が問われる

    • 知覚を鋭くし、解釈と再解釈を繰り返しながら、マインドアイで全体図を把握し、そのなかで仮説を調整したり、ベストな解釈を下したりしていく力が問われる

    • 新型コロナウイルスでの医師たちの対応

      • 曖昧な状況のなかで、自分なりのベストな解釈を「診断」として提示しているに過ぎない

      • たやすく「正解」を見つけているように思えるのは、たゆみない努力のおかげ

    • 環境がどんどん変化する状況下では「思考」だけで太刀打ちするのは限界がある
      「知覚」への依存度が高まる

感想

未知のものと対峙するとき、観察と既存の知識のほか、判断できる材料がないともいえます。これは、内田和成先生がおっしゃっていた「仮説思考」と相通じるものがあると思います。

数少ない情報(観察と既存の知識によるもの)から、筋の良い仮説を導き出していく過程は、まさしく、「知覚」から「仮説」を生み出すことそのものではないでしょうか。

良い仮説を生むためには、「知覚」や知覚のもととなる「観察」と「知識」の力を上げておかないといけないと思います。


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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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