【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』13
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読書メモ
第2章 観察する眼 ― 知覚力の源泉
なぜ「独学者ダ・ヴィンチ」は圧倒的な業績を残せたのか?
ダ・ヴィンチ
画家であるだけではなく、建築、発明、エンジニアリング、医学などにも貢献した
アートだけでなく、サイエンティストとしても、歴史的な功績を残した
なぜダ・ヴィンチは独学だけで、今日にまで影響力を持つ創造を成し遂げられたのか?
異なる分野を越境する知識の結合さえあれば、イノベーションが増えるというわけでもない
ダヴィンチの手稿(ノートブック)
26歳から67歳頃までの間に、ダヴィンチが記したもの
特徴的なのは、ミラー・ライティングで書かれていること
知覚を磨く4つの方策すべてを実践した痕跡が見られる
4つ目の方策を重視した(=観察)
観察:視覚がとらえたありのままの事実をよく観ること
観察は、手軽で汎用性が高い
観察の影響力は、視覚刺激を超えたところにまで及ぶ
→「見えないものを観る力」が高まる
→脳で観る機能をマインドアイ、そこで観られる像をメンタルイメージと呼ぶマインドアイが観ているのは、既存知識と統合された解釈や、それをもとにした発想(=メンタルイメージは知覚力の産物)
観察は、「アイディアを観る眼」を高め、知的生産を強力に後押しする
ダヴィンチのすごさのバックボーンには、日常のなかでの質の高い観察にある
感想
ピカソやマティスもデッサン力が卓越していると聞いたことがあります。それなのに、どうしてうまく写実できたものを崩してしまうのか、絵を描くのが苦手な私は不思議に思っていました。
しかし、緻密なデッサンを通して、彼らは、そこに見えないもの観たのではないでしょうか。彼らが観たものは、見たものと膨大な知識と経験が結びついた何か、ものの本質だったのではないかと思います。それを絵で表現すると、あんな感じになったのではないかと思いました。
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