【読書メモ】波頭亮『成熟日本への進路』15
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読書マインドマップ
読書メモ
II 経済政策の転換
三 産業構造シフトする二つのテーマ
国際競争力を持つ高付加価値型の輸出産業の育成
→外貨を稼ぐため(内需型産業では外貨は稼げない)
→石油代と食料代で27兆円の外貨が必要内需型産業の振興・拡大ばかり叫ぶのには問題がある
内需型の振興・拡大が声高に言われる理由
輸出産業よりも需要が安定しているため
雇用の創出効果
外貨を稼ぐことができそうな産業とは?
ハイテク形環境関連
太陽光発電
原子力発電
水関連(水処理施設の心臓部にあたるポンプ装置、水処理そのものを行う膜の技術)
EV(電気自動車)
産業構造シフトに向けての対照的な二つの政策方針
医療・介護産業:公的に強い経済政策(新しい社会のインフラを整える、大量の雇用を創出する)
外貨を稼ぐための産業:自由競争(政府による下手な支援と介入はかえって事業展開のスピードを遅らせたり、戦略の自由を制約することになってしまう
感想
産業構造のシフトには、対照的な二つの政策方針を必要としていますが、外貨を稼ぐ産業については、まだまだ、規制の緩和が必要なのではないか、と感じがします。というより、国民自身が、政府からの介入に対して、ある種の安心感をもっているのではないかとも思いました。
また、外貨を稼ぐ産業については、情報科学の分野の視野にいれてよいのではないかと思います。日本くらいの規模の国が、どういう産業構造をしているのか見てみるのも、産業構造のシフトの参考になるのではないかと思いました。
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