【読書メモ】齋藤孝『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ』41
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第7章 達人たちの「調べる」エピソード
野村克也(プロ野球選手・監督)
メモをとる習慣
相手打者の長所、短所、投手のクセ
→攻略の大きな糸口となる
ID野球(Import Dataの略):勘や身体能力に頼らず、データを活用して勝つ
長池シフト:外野4人の守備レフトを敷いた結果、長池選手の長打は減り、調子を崩すことが多くなった
→データ重視の戦法が功を奏した
データをカテゴリに分ける
→調べたデータをカテゴリーに分けると、データを活用しやすくなる
→対策もセットで考えられるようになる
感想
データを取って傾向を見つける方法は、コロケーション分析でよく行われます。コロケーションとは、ある語と別のある語のつながりです。ある語にはともに用いられやすい語とそうでない語があります。それを分析したのが、コロケーション分析です。
コロケーションを分析するときには、コーパス(機械可読な言語データ)を用いて、量的な調査を行います。これによって、話し手や書き手が意識していない、ある語と別のある語の共起性を調べることができます。
そのことから考えると、野村監督のデータ重視の戦法も、無意識の傾向をデータで可視化・数量化し、戦略・戦術のベースとした、と言えそうです。ふだん意識していないことを目に見える形にするには、日々のデータの集積が必須と言えると思います。
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