【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』32
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読書メモ
Part2不確実性のマネジメント 08リアルオプション 夢のある事業に賭ける
計算が重要になる状況
オプションにかけられるコスト計算が重要
例:食品メーカー
ある価格までは市場価格、それ以上高くなったら決められた価格で買う
その契約の条件として、決まった手数料を払う
この契約をするほうが得なのか、しないほうが得なのかを見極める計算をする必要がある
投資を受けるときの注意
最近のM&A契約
オプションに当たる条項が契約盛り込まれていることが多い
例:大企業がスタートアップ企業に出資するとき
最初の投資で20%の株式を取得、2年後までに最大51%まで買い増す権利
投資する側は安く買いたいがリスクはとりたくない
→「うまくいったら子会社にし、うまくいかなかったら見捨てて逃げる」というメッセージを含む投資を受ける際には、「相手は自分たちに都合のいい契約をしようとしている」と認識し、どうやって相手から良い条件を引き出すかが重要
感想
起業したてのときは、藁にもすがる思いでしょうから、契約書に記載されたオプションを見逃してしまうかもしれません。見たくないものは見えなくなってしまうバイアスが働いてしまうのだと思います。
私は企業の投資については詳しくありませんが、「株式を51%取得」というところで、何か危険なものを感じました。
置かれている状況・文脈はかなり違いますが、『君主論』で説かれていることは事実だと思います。相手に権限を持たせすぎてしまうと、相手に自分のものを取られてしまうことは、いつの時代も変わりがありません。
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