【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』35
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読書メモ
第6章 知覚する組織へ ― リベラルアーツ人材の時代
トヨタ流・知覚力の磨き方 ― 「現地現物」
トヨタ生産方式(TPS)も「トヨタ流の観察」に支えられている(=現地現物)
現地現物とは?
先入観を持たず白紙になって生産現場を観察→対象に対して『なぜ』を5回繰り返す
「絵画を観察するように現場」を観るための技法そのもの
クルマの組み立てがうまいのはどっち? ― 人間 VS. ロボット
テスラ
最大の過ち:人間にとってスーパーイージーなのに、ロボットにとってスーパーハードなことをオートメーション化したこと
ロボットにとってスーパーハードなこととは「観ること」
感想
『知覚力を磨く』が書かれたのが2020年、今から3年前のことです。いまは、ChatGPTなどのAIも進化していますから、状況は変わっているかもしれません。
ロボットは関係性を考えながら観る(全体図と周縁部、全体と部分)ことが不得意のようです。AIも、もしかしたら、同じ弱点を持ているかもしれません。統合的に観る、ということが難しいのかもしれません。
「AIが人間の仕事を駆逐する」という議論があります。しかし、『知覚力を磨く』を読んでいると、人間の仕事を完全に駆逐することは難しいのではないのではないかと思います。
全体図をつくるのは人間、分割された仕事をするのはAI、という役割分担も、将来あり得るのかもしれません。
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