【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』48
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読書メモ
Part3「人間のクセ」を知る 11バイアス 人の判断には歪みが出る
Q11-1 セールスマンがもたらした競合情報
内田先生のコメント
調べてばかり、データを集めてばかりだと、いつまで立っても素早い意思決定ができない
ビジネスでは、気になることをすべて検証して意思決定している時間がない
→不完全な情報に基づいて、できるだけ早く質の高い意思決定をしなければならない一方で、手持ちの情報を鵜呑みにすることの危険はある
→情報が限られているような状況では、人間の思考のクセで不適切な情報を重視してしまうことがあるアンカリング
人間は、自分の知っていることを手がかりにして判断しようとする(比較対象となる数字や事実、アンカー)
人間は、未知の物事に出会ったとき、自分で意識しないままアンカーを刷り込んでいることがある
アンカーが意思決定の前提条件になっていることをアンカリングという
感想
バイアスの恐ろしさはどこかというと、やはり、「無意識」であることだと思います。
自分はバイアスにかかっていない、事実に基づいた、客観的に正しい判断をしている、と思えば思うほど、バイアスにかかっていると考えたほうがいいのかもしれません。
アンカー(参照点)の問題は、どこにでもありそうです。学問の場合でも、最初に教えてもらったことがアンカーになってしまいます。このアンカーを修正するのは、自力では、なかなか難しいことです。
どうすれば、アンカリングというバイアスから逃れることができるのか? ― やはり、常に情報にふれていることなのではないかと思います。
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