【読書メモ】波頭亮『成熟日本への進路』11
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読書メモ
II 経済政策の転換
二 成長論から分配論へ
新しいヴィジョン実現のための政策の中心テーマ
→どう分配するか
→具体的には、生み出されたGDPをどの国民にどう分配すれば、生活の保証を公平・公正に分配できるのか
→政策の目的、政策の対象、政策の方法論、がまったく異なってくる政策の目的:経済成長の達成→生活の安全の保障
政策の対象:産業・企業→消費者・労働者
政策の方法論:(産業・企業に対する)指導と管理→国民に対する直接的なサービス
経済政策の目的による、マクロ経済学の2つのテーマ
成長論:どういう経済政策を行えばGDPを極大化できるのか
分配論:生み出された価値をどのように分配すれば、国民全体の満足度が、より高くなるのか
感想
2023年のいまでも、どう分配するかのコンセンサスがとれていないと感じます。ヴィジョンが欠けたままでは、自分の利益の最大化だけを考え、合成の誤謬に陥ってしまいます。
国家の新しいヴィジョンは、何であるかよりも、誰が言うか、のほうが重要かもしれません。いま、それほどの求心力を持つ人物がいるのでしょうか。もしいたとしても、第二次世界大戦前の状況を考えると、危険な感じもします。
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