【読書メモ】齋藤孝『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ』40
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読書メモ
第7章 達人たちの「調べる」エピソード
司馬遼太郎(作家):『竜馬がゆく』の資料代は1000万円
より良いアウトプットのために、集中して調べ尽くす
作品を執筆するにあたって、膨大な資料を集めた
→新しい作品に着手するとき、そのテーマに関する本が神保町の古書店街から消えたという都市伝説が残っている『竜馬がゆく』のために約3000冊、重さ1トンの資料を集めた、という古書店主の証言がある(半藤一利『司馬遼太郎がゆく』)
→勇気がある行為(執筆当時はもとが取れない可能性もある)やると決めたら徹底的にやるという決意が重要
→損得を考えず問題を調べ尽くす
独自の速読術を持っていた(映像記録)
産経新聞の担当編集者がコーヒー1杯を飲む間に、250~300ページの単行本を3冊読んだ
著者・齋藤孝先生の速読法
これから取り組む仕事にとって重要なポイントを明確にする
→箇条書きで3つのポイントを書き出す
→無関係な記述に引っかからなくなり、結果的に速読できるようになる
感想
司馬遼太郎氏が神保町に行くと、台風一過のように資料がなくなっている、という話を聞いたことがあります。資料代に1000万はさすがに驚きましたが、それくらい資料を買わないと、近現代史を描くことができないのかもしれません。
司馬遼太郎氏の速読術ができる人を聞いたことがあります。なんでも、本をたくさん読んでいるうちに、頭の中で音声に変換せずに、本を読めるようになったそうです。頭の中で声に出して読むよりも、速く読めるそうです。
それに対して、齋藤孝先生の手法は、本のなかの情報を探す「検索型」の速読術だと思います。この手法をとるときは、やはり、目的と探すものを明確にすることが大切です。(私もこの読み方をすることがあります)
ざっと目を通しておいて、必要になったらピンポイントで読む、というのが、本から情報を得るという点では、効率的で有効な読み方であると思います。