【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』53
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読書メモ
Part3「人間のクセ」を知る 11バイアス 人の判断には歪みが出る
シチュエーションによって判断が変わる(フレーミング)
フレーミング効果
バイアスの一つ
自分からの「見え方」が意思決定に影響すること
司祭と司教
司祭①:主に祈りを捧げているときにたばこを吸ってもよいか?
→司祭:決して許されないこと司祭②:心の弱さからたばこを吸っているときに、主に祈りを捧げてもよいか?
→司祭:もちろんよい。主はお許しくださる
人間の意思決定は、基本的に何らかの枠組みのなかで行われる
2人の司祭がやろうとしたことは、客観的には同じ
どういう前提条件のもとに考えているかで、考えが違ってくる
ハンマーと時計
時計の表面がハンマーで打たれ、ガラスが割れる
→「叩いたら割れるのは当然だ」と思う統計工場の品質試験の最中に、完成品の時計の表面をハンマーで叩いてガラスが割れる
→「これは不良品だった」と判定が下される
感想
人間は、ものごとを理解するのに、そのもの自体を見ているのではなく、文脈に沿って見ているのだと言うことがわかります。その文脈が「フレーム」なのでしょう。
人間が文脈から離れて事態そのものを見るのは可能なのでしょうか?もしかしたら、フレームに基づいて判断している事自体、認識できないのかもしれません。
「自分は何のバイアスもなく、客観的な視点でものを見ている」と考えること自体、先入観を持ってしまうことの第一歩なのかもしれません。
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