【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』08
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読書メモ
Part1 数値化の基礎 02ディシジョンツリー 選択肢を整理する
意思決定は「選択」
選択肢は、自分で新たに創り出すこともできる
どういう選択肢があって、それぞれの選択肢を選んだ場合にどうなるかを整理するのが、意思決定の第一歩
選択肢を検討するのに役立つ考え方の一つが「デシジョンツリー」
Q2:東京オリンピック開催で値上がりしそうな土地の売却
創業の地の売却
→どれくらいで売れそうか?
→社債(40億円)の償還の資金にあてる不動産業者X:55億で買う
不動産業者Y:
オリンピックの誘致が成功:62億円
オリンピックの誘致が失敗:48億円
専門家の意見
オリンピック誘致に成功する確率:40%
最悪のシナリオでも、社債の償還には十分に足りる
Q2-1:A社は、どういう選択をするのがいいだろうか?
Q2-2:東京がオリンピック誘致に成功する確率が60%だったら、どうなるか?
感想
めんどうくさいから55億で売ろうとか、運も実力のうちといって鉛筆転がして決めているようだと、いい意思決定者にはなれなそうです。
これは、東京オリンピック誘致を軸に、それぞれの事象の起きる確率を整理するとうまくいきそうです。
Q2-1は次のように整理できます。
オリンピック誘致成功 AND 65億に値上がり→40%×30%=12%
オリンピック誘致成功 AND 58億に値下がり→40%×70%=28%
オリンピック誘致失敗 AND 50億に戻る→60%×30%=18%
オリンピック誘致失敗 AND 42億に値下がり→60%×70%=42%
ということで、55億で売ってしまうのがいいのではないかと思います。
Q2-2はこのようになります。
オリンピック誘致成功 AND 65億に値上がり→60%×30%=18%
オリンピック誘致成功 AND 58億に値下がり→60%×70%=42%
オリンピック誘致失敗 AND 50億に戻る→40%×30%=12%
オリンピック誘致失敗 AND 42億に値下がり→40%×70%=28%
これは、62億で売ってしまうのがいいのかと。
この問題で重要なのは、東京オリンピック誘致が成功する確率です。これ例題なので数字が出ていますが、実際はどう算出するのでしょうか。気になるところです。