戦後の個人化がもたらしたもの
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こんにちは、6月の目標「いろんな人と飲みに行く」といううんこみたいな目標を早々にクリアした国武凜です。
今日は「戦後の個人化がもたらしたもの」というテーマでお話ししていこうかなと思います、よろしくお願いします🙇♂️
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では本題です。
第二次世界大戦後、日本では「家制度」が廃止になり、家族における父の力が弱ましました。また、それまで母は私的領域の中でのみ活動されることを強いられていたのが、ウーマンリベ運動等で公的領域での活動も許されるような流れになっていきます。つまり、本質的には個人の自由が尊重されたということです。
それはいいことなのですが、一方で地元でのつながりだとか、家族のつながりとか、そういった自分が所属するコミュニティの結束力が弱まりました。これが強すぎたが故に個人の自由を束縛していたという一面があるので納得できます。
このあたりから求められるのは「自己統治」、つまり自分のことは自分でなんとかするという考えです。自分とお付き合いする方も、自分がどこのコミュニティに属するかも、自分の生活も、全てあなたの自由なので好きになってください、といった感じですな。
資本主義最高〜みたいな強者からしたらこれほど幸せなことは無いのですが、一方で見捨てたらダメなのが民主主義によって支えられているぼくのような弱者です。国や周りの人間による助けがあってようやく自分で立てるような方にとってみれば、この一見自由を約束された幸せにみえる流れはまさに「地獄」です。
戦後、そして特に70年以降強くなったこの流れを「個人化(Individualization)」といいますが、これがもたらしたもの、それは主に2つ。
○ホームレスの増大
○うつの蔓延
ひとつ目に挙げました「ホームレスの増大」に関しては言うまでもなくですね。これまでコミュニティ内の流動性の低さゆえに支えられてきた方達が、その支えを失ったことにより家を失い、さらには言語まで失う始末。
自己統治の影響により、そこに救いの手を差し伸べる方も少なくなったのでしょうか、ホームレスへの差別や偏見は無くなりません。
ふたつ目に挙げました「うつの蔓延」ですが、これは個人化によって引き起こされた共同体の崩壊が主要な原因でしょう。つまり、あなたと結婚しなくてもやっていけるのよ、と家族が崩壊する。ここにいなくても他でやっていけるよ、と地元コミュニティが崩壊する。そうすることで、そこに属していた方々の精神の拠り所がなくなり、不安が増大しうつになりやすくなる。
特にアメリカでは、「個人主義」「共同体の崩壊」この2つが日本より顕著に見られるので、そのぶん若者のうつ病の数は増加の一途をたどります。
今までよりは自由のなかった時代は、ブルジョアジー(資本階級)vsプロレタリアート(労働階級)という構図ができていたので、お互いが結束せざるを得なくなり、その結果多くの人が精神の拠り所を見つけやすかったのではないでしょうか。今、なにと戦うべきなのか、僕らはどこに向かうべきなのか、多くの人はそれを知りません。もしかしたら、人間というものは管理されるということに喜びを感じているのかも...
最後までお付き合いくださりありがとうございました!!ではまた
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