夏休みの勉強 3日目 GIGAスクールと教育DXの未来②
前田康裕先生(熊本大学特任教授)
<デジタル時代の社会の変化>
・情報アクセスが双方型へ
・コミュニケーションは不特定
・物理的な部分からオンラインへ
デジタルの時代に入り、様々なことが変化している。
その変化の中で子どもたちに求められる能力は何か?
<デジタル時代に求められる能力>
・テクノロジーの活用
・問題発見・解決能力
・クリティカルシンキング
・クリエイティビティ
・コラボレーション
・コミュニケーション
デジタル時代に入りさまざまな能力が求められている。
一方的に教える授業ではこのような力を育むことは難しい。
また、個別学習のみでもこのような力を育むことは厳しい。
一斉授業の特徴として以下の内容を前田先生は述べていた。
<一斉授業(知識伝達型 挙手指名型の授業)>
・特定の人たちにしか伝わらない
・黙っていても授業が終わる
・黙っていても授業が進む
・正解がわかる子どもだけが発言する
もちろん、伝統的な一斉授業はこのような部分だけではないが、
このような子どもが全くいないという授業は珍しいだろう。
しかしながら、私たち教員の多くはこのような授業を受けてきてしかいない。つまり、私たちの学びも変化する必要がある。
その取り組みの一つが校内研修である。
校内研修の見直しについて、
また、研修のあり方について中央教育審議会答申の内容を引用していた。
つまり、我々自身の学びの姿が、子どもたちの学びにもつながるのである。
「主体的・対話的で深い学び」がなぜ必要なのかを納得する必要があるだろう。
私が当時大学に通っていた時(約20年前)の授業と、大学院に通っていた時(約5年前)の授業は大幅に変わっていた。
大学の授業は変わっているのにも関わらず(変化していない授業もあるが)、まだまだ中学校の授業は一方通行の授業が多く感じる。
しかしながら、自分の授業に問題(現状とありたい姿のギャップ)を見出し、課題(問題を解決するために具体的に取り組むこと)を解決することをしているのだろうか。
おそらくどの教員も問題を見出しているとは思う。
しかしながら、ありたい姿を共有することができいるのだろうか。
1 子どもにどのような力を育むのか
2 その力を育てるためにどのような授業をするのか(ありたい姿)
3 2の授業を実現するためにどのような課題があるのか
1の子どもにどのような力を育むのかを学校全体で共有する必要があるだろう。
自分ができることは、これらの内容を整理して、授業改善に取り組むことなので、一つ一つ課題を整理して取り組んでいきたい。
※前田先生の研修内容の詳細はこちらの本に載っているようです。↓