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中学校教員/https://tkyi-school.com/ 全ての子どもが学びのエキスパートになり、誰かに与えられることを待つのではなく、主体的に自らの人生を歩み、自由に生きてほしい。そんな願いを実現するために記事を投稿していきたい。

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    学校に関わる内容をこちらにアップしていきます

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教育×◯◯

何を伝えるのか? 教育現場で働く自分には何ができるのかを考え、noteに記事を投稿していきたい。 教育×◯◯とは教育とはとても幅広く、何かと掛け合わせることで大きな飛躍をすると感じている。 現在の教育の現状とこれからの教育 教育現場は過酷だというニュースが世の中に流れたり、教育に対する多くの批判を目にするたびに、教育に関わる1人の教師として何できるか考え、行動していきたいと思っている。 教員不足は深刻である。また、教員の精神疾患は増え続けるばかりである。 一方で、教

    • 授業中のお菓子とスマホ

      生徒指導とは何年教師をしていても難しいものである。 今回は教室でお菓子を食べた、スマホで撮影をしたということが起きた。 私が考えたのは、 1  食べたことは悪いことであるが、他の生徒を傷つけたわけではない 2  教師側にお菓子を食べさせる、スマホを見る時間を与えてしまった 3  教師が学習に向かわせることができなかった 4 この年代であれば一度はやってしまうことだろう ということである。 人権を侵害するような行為には毅然として指導をしなければならないが、 それ以外に

      • 子どもに委ねる学び

        芦屋市の教育委員会が主催するオンラインセミナーに参加した。 「子どもに委ねる学びを考える」というテーマで2時間半のセミナーであったがあっという間の時間であった。 自分もどのように子どもに学びを委ねればいいのかということをここ数年考えてきたが、大きなヒントを得ることができた。 このセミナーを通して「対話」の重要性を再確認することができた。 また、「探究」についても自分の中で曖昧だったが、苫野先生の話から考えがはっきりとした。 探究については勤務校でも昨年から取り入れた

        • いじめ対応について

          学校での研修会 いじめについてどのように組織として対応するのかというのをテーマに行った。 学校では日々様々なことが起こる。 いじめもその一つである。 もちろん決して許される行為ではなく、発生した時には組織として対応することが求められる。 一方で、どのようにすればいじめが起きない環境を作ることができるのだろうか。 研修会後、教育委員会の人に聞いてみた。 ・生徒会が主体となり、生徒発信の取り組みをする ・学校全体として道徳で集中的にいじめについての授業を行う などのア

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        教育×◯◯

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          働き方改革の本丸とは何か?

          働き方改革について川上先生がみんなの教育技術にコメントをしていた。 働き方改革は喫緊の課題ではあるが、誤った働き方改革は学校をさらに悪化してしまう。 「教室内で、子供との良質なコミュニケーションを確保する時間がとれなければ、短時間で子供をコントロールしようとする指導を求める傾向が強くなります。」 まさにコミュニケーションの時間を短くしてしまうことで、子どもをコントロールしようとする指導を求めることになってしまう。 勤務校は徐々に教師の働き方の意識が高くなってきたと感じて

          働き方改革の本丸とは何か?

          まずは食っていくこと。そのあとにやりたいこと

          私は中学校の教員である。 世の中にはやりたいことを仕事にすることで幸せになれるという風潮がある。 この風潮に自分が流され過ぎていたと振り返るきっかけとなった動画を紹介する。 動画の内容は、ほぼ日刊イトイ新聞代表取締役 糸井 重里さん 慶應義塾大学環境情報学部 教授 安宅 和人さん の対談動画である。 動画の中で、学生からの質問があり 「やりたいこと」と「食えること」どちらを選択すればいいのか? の質問に対して、安宅さんの答えが 「まずは、食っていけること。食えないと誇り

          まずは食っていくこと。そのあとにやりたいこと

          自分なりの学び方〜「独学の技法」 その3

          本書は独学を「知的戦闘力を向上させる」ことを目的としている。 知的戦闘力をどのように高めるのか、それを4つのステップで説明している。 1  戦略 2  インプット 3  抽象化・構造化 4  ストック 今回は1つ目の戦略の続きである。 戦略を立てる時に大切なのがテーマである。 「引きこもり・不登校の人(生徒)はどのようなサポートがあれば社会(学校)に復帰(登校)していくのか?」 「学校の授業(社会科)で一人一人が学びに没頭(夢中になる)するためにはどのような方法があ

          自分なりの学び方〜「独学の技法」 その3

          自分なりの学び方〜「独学の技法」 その2

          本書は独学を「知的戦闘力を向上させる」ことを目的としている。 知的戦闘力をどのように高めるのか、それを4つのステップで説明している。 1  戦略 2  インプット 3  抽象化・構造化 4  ストック 今回は1つ目の戦略についてである。 戦略の前に、ただ学ぶことを目的にしていては大きな成果は得られないということについてである。ここでは世界史を例に述べている 歴史は、人間や組織や社会の本性について考える学問だと述べている。 このような本質的な部分をわかっていなければ、歴

          自分なりの学び方〜「独学の技法」 その2

          自分なりの学び方〜「独学の技法」 その1

          山口周さんの本を紹介しながら、自分自身の仕事とつなげていきたい。 本書は独学を「知的戦闘力を向上させる」ことを目的としている。 知的戦闘力を向上させるとは、 同じ人が同じ情報を見ても違いがあことは、アイザック・ニュートンの例がわかりやすい。 アイザック・ニュートンは、家の庭でりんごが落ちるのを見て、「万有引力の法則」のヒントを得たと言われている。 場所を学校に変えると、研究授業などで同じ授業を見ても、見る視点が異なり、その授業から得られる学びや気づきなどは教師によって

          自分なりの学び方〜「独学の技法」 その1

          給食の食品ロスと対処法

          給食の食品ロスをどうにかしたい。 給食は生徒にとってとても大切な時間である。 家庭によっては、十分な食事をすることができず、給食を頼りにしている生徒もいる。 しかしながら、毎回給食の食べ残しを見るのはとても辛い。 一人当たり年間17.2kgの食べ残し 学校の人数が500人だとすると、8600kgということになる。 この食べ残しが減るだけで、多くの人たちの食事を賄えることができる。 もちろん、リサイクルをして残った食事を無駄にはしないようにしているが、まだまだ改善の

          給食の食品ロスと対処法

          居心地の良い空間を作るために

          私は中学校の教員である。 職員室にいるとハームフルな言葉と出会う。 ハームフルな言葉とは、 「ためにならない、毒のある、害になる」言葉である。 これは今年の夏に開催されたセミナーで、川上康則先生のお話から引用させていただいたものである。 川上先生の本は多数あり、本を読むたびに自分自身にへばりついている教員としての呪いを除霊していただいている。 教室マルトリートメントは自分自身の不適切な生徒との関わりを浄化してくれる。 ハームフルな言葉とは、 「何回言われたらわか

          居心地の良い空間を作るために

          学ぶタイミング

          私は、中学校教員である。 学校行事がこの時期には立て込む 生徒は普段の授業から解放され、笑顔が多くなる時期でもある。 (もちろん、コミュニケーションが苦手な生徒や、合唱が苦手な生徒には苦しい時期になるだが・・・) 今日は学校行事について。 今は学校祭準備の真っ只中である。 しかし、不思議と熱が入らない。 なぜ熱が入らないのか。 それは中途半端な慣れが影響しているのだろう。 結局、なんとなくゴールが見えるのである。 生徒と共有できるワクワク感がないのである。

          学ぶタイミング

          自分の場所を見つけるにはどうすればいいのか

          藤原和博さんの本を読んだ。 藤原さんはリクルート出身で、東京都初の民間人校長や奈良の高校で校長を務めていた方である。 この本を読んで、今の自分にできることについて考えたことをまとめたい。 1   「場所取り」とは何か この本は自分の「場所取り」をどうしていくのかという話であった。 「場所取り」とは、どの会社・役所で、どのセクションのどの役職で、といった組織上の位置ではなく、自分をどの場所・陣地に置き、キャリアとしてどんなスキルを活かし、個人としてどう生きるかということ

          自分の場所を見つけるにはどうすればいいのか

          授業は生き物〜鮮度のいい授業と悪い授業

          授業は生き物である 同じ授業内容でも、クラスが異なると授業の流れが異なる。 鮮度のいい授業(生徒が学びに向かおうとして前向きに取り組む授業)と 鮮度の悪い授業(生徒が学びに向かおうとせずに後ろ向きな授業) の違いは何なのだろうか。 先日、「なぜ東京は面積が狭いのに人口は多いのだろうか」という単元で、「東京にはどんな課題があるのだろうか?」という授業を行った。 目的は人口が集中している地域で、過密地域の課題を知り、その対策をどのように行っているのかがわかることである。

          授業は生き物〜鮮度のいい授業と悪い授業

          学校の疲労感

          学校での疲れの原因。 それは人との関わりが多いからかもしれない。 1日に顔を合わせる生徒は200〜300人程度だろうか。 先生なども含めるとさらに多いだろう。 その中で会話する人は150人程度かもしれない。 また、会話といっても2〜3秒のあいさつ程度から30分くらいじっくりと会話をする人もいる。 教師は人と関わる仕事で感情労働とも言われている。 特に自分は話すのは苦手ではないが、さすがに100人を超える人と話すと疲れてしまう。 最近は、もう少し規模の小さい学校で教

          学校の疲労感

          中学校の部活動の闇

          今日は中体連の新人戦の会議があった。 16時から17時の会議。 担当の先生(専門主任)は15:30から会場の準備をしている。 中体連はどの部活動も先生方がメインとなって仕事をしている。 ・大会の連絡 ・会議場所の設定と会議の運営 ・選手名簿の管理 ・審判の割り当て ・大会の運営  など担当の先生の仕事は莫大な仕事の量である。 ではこのような仕事を担う先生にはどのような報酬があるのか。 それは、ほぼないに等しい。 しかも、この仕事はほとんどが仕事の業務外(勤務時間外

          中学校の部活動の闇