スカイトーテムのクラファンに迷っている人向け紹介記事
ミラーハウスから、12/28(土)にクラファンを開始する予定の「スカイトーテム」についての紹介記事です。
kickstarterはこちら
https://www.kickstarter.com/projects/mirror-house/sky-totems/
はじめに
私はミラーハウスのゲームデザイナーODAさんと以前より交流があり、スカイトーテムもその開発過程を見ており、現時点版より少しだけ前のバージョンで数度遊ばせてもらいました。
そのため、いわゆる身内贔屓的な側面が生まれてしまうことをご承知おき頂ければと思います。
ただし、本記事作成に関して報酬を頂いているわけではありません。また、試作版を貰ったわけではありませんし、製品版も自身で買う予定です。
結論
スカイトーテムの魅力について箇条書きすると↓
計画と運のバランスがよく、ボードゲーム初心者から上級者まで一緒に遊びやすくリプレイ性も高い
自分のボード上に組みあがっていく祭壇とトーテムが視覚的に楽しい
核となるルールが分かりやすく、パズルとして遊びやすい
計画が上手くはまった時の効果が派手
上記から向いているプレイヤー像としては以下になるかなと思います。
パズルチックなゲームが好きな人
この動きが強いんじゃないか?と試してみたくなるタイプの人
自分の箱庭を作るのが好きな人、作ったものを眺めて笑顔になれる人
ボードゲーム初心者、またはボードゲーム初心者とよく遊ぶ中上級者
オープン会によく参加する人
どういうゲームか?
詳細な内容はkickstarter上で見て頂ければと思いますが、毎ラウンド、手番順に2-3つの台座(キューブ型のもの)を得て自分のボードに配置する、もしくは配置された台座が条件を満たしていればその台座の上にトーテムを建てて勝利点と特殊効果を貰う。というのを10ターン+最終のトーテム建設をして勝利点が高い人が勝ち。というもの。
台座は同じ種類であれば縦に重ねられますが、全10種類あって、うち4種類がレア台座と呼ばれて数が少ないため出にくい→台座を重ねにくい、という特徴があります。
ただし、台座は実は自分のボードに配置するだけで得点になり、ノーマル種類は1個1点、レア台座は1個2点になるので、レア台座を縦に積めると嬉しいです。また、一部目標カードの条件にもなっているため、狙えるときは狙いたいです。
台座の獲得は、ラウンド開始時に袋から台座を2個ずつ取り出してプレイヤー数+1の場に置いていき、場にあるセットで獲得します。
もし既に場に置かれている台座があれば1個だけ追加します。(そのため、基本的には2-3個の台座を取ることになります。たまに4つのところも生まれる)
この台座の補充が自分の欲しい台座の種類が出るか、というドキドキ感が味わえて楽しいです。他にも後述する特殊効果で袋から自分で取り出したものを受け取れることもあり、思わず力が入りますね。
また、自分の手番で台座を獲得するときは「自分の台座を獲得したあと、他のプレイヤーが欲しい台座はどれか?」「既に出ている台座や他のプレイヤーが取るであろう台座を踏まえて、今後獲得しやすい台座はどれか?」というのも考えると更に深みが増してきます。この辺はボードゲーム中上級者が楽しみやすいポイントですね。
また、このゲームは台座を積み上げるだけでなく、その上にトーテムを置くことで勝利点と特殊効果を得ることが出来ます。
トーテムは全部で5種類あり、1つのゲームでは4種類を使います。
各トーテムで「求められる台座の形・高さ」「立てた時の特殊効果」「立てた時の勝利点」が決まっています。
例えば鳥のトーテムは「2段以上の同じ高さでL字型に並べる」が求められ、建てると「自分のボードが広がる効果と、袋から台座を3つランダムに得る」という特殊効果を得て、勝利点を「高さ×3」得ることが出来ます。
特に特殊効果がかなり派手で、なんとなくお察しかと思いますが、そもそもボードを広げたり台座を追加で得られるのは1ターン追加で行動したくらいの価値がありますし、他にもまさしく「追加ターンを得る」だとか、「既に台座が置いてあるところ全てに台座を1個ずつ追加できる」だとか、かなりアグレッシブというか、気持ちいい効果になっています。
魅力についてもう少し詳しく
結論のところで書いた魅力を、ゲームに照らし合わせてもう少し詳しく記載します。
【魅力①計画と運のバランスがよく、ボードゲーム初心者から上級者まで一緒に遊びやすくリプレイ性も高い】
ゲーム開始時、プレイヤーは個人目標(立てるべきトーテムとその配置)と、最初にもらえる台座を選ばれたカードから選びます。ここである程度計画建てが出来ますし、ラウンドごとにあの色の台座が来たらこう、あっちならこう、みたいなことを自然と考えるようになります。
ただし、台座の獲得は強めの運によって左右されるので、計画通りになることもあれば、ならないこともあります。
そのため、どこかの場面ではお祈りをする必要があり、誰でもドキドキのタイミングが生まれます。
とは言え、既に出ている台座の数をカウントしたり、トーテムとトーテムのコンボを考えたり、他のプレイヤーの動向を確認したりといったボードゲームの基礎的なポイントはしっかり押さえているので、「運ゲー」というほど運の要素が強いわけではないのが良いバランスになっていると感じました。
運の要素が一定以上あるため、自然と「もう一回!」となりますし、個人目標も最初の台座もゲームごとに変わるので、何度も遊べます。
実際、試遊させてもらった時には僕が負けたのが悔しくて次はもっとうまくやる!という決意と共に「もう一回!」と言ってました。時間ぎりぎりまで粘って3回やって全部負けました。笑
【魅力②自分のボード上に組みあがっていく祭壇とトーテムが視覚的に楽しい】
祭壇は台座と呼ばれる木製立体キューブ、トーテムは厚めのタイルもしくは木製駒がコンポーネントになっており、立体キューブを積み重ねた上にタイルや木製駒を置いていく過程が視覚的にワクワクできます。
ゲーム終了時の祭壇(自分の場)もプレイヤーごとで全然違って、見比べると面白いです。
台座キューブにも色ごとに文様が描かれていたり、タイルや木製駒の統一感あるイラストも可愛くて愛着が湧きます。
ちなみに、立体キューブもトーテムも多分思ってるより大きいです。キューブは2センチ四方、木製トーテムは一番大きいので高さ6.7センチで、全部かなりの厚みがあります。(自立しなきゃいけないので厚くしたそうです)
木製トーテムはデラックスプラン限定にはなりますが、かなりプレイフィールも見た目も良くなるのでおすすめです。
【魅力③核となるルールが分かりやすく、パズルとして遊びやすい】
台座と呼ばれるキューブを積み重ねて形が合うトーテムを載せていくんだな、ということがクラファンページや実際に遊んでいるのを横から見たりしてすぐに分かるのがこのゲームの魅力のひとつだと思っています。
あとは台座を重ねるのは同じ色じゃないとダメとか、自分のボードの増やし方とか細かいところも分かりやすいルールになっています。オープン会など複数卓が並行する会では、隣でやってるあれなんか面白そう!からの導入がかなりサクッと出来ると思います。
インストとしても10分程度で、すぐに自分の箱庭を育てるというパズル的な遊び方までは出来るようになります。あとはプレイしながら気付いていくことも多く、プレイするたびに自分が上手くなっていける感覚も味わえます。
ちなみにプレイ時間も箱表記最大80分になっていますが、これは本当に最大でそのくらいと感じました。プレイ人数が増えるとそれだけ伸びるので、4人プレイだとそのくらいです。大体人数×15-20分程度かと。
慣れて何度もやっていくと4人でも60分くらいで、かなり遊びやすいと思います。
【魅力④ 計画が上手くはまった時の効果が派手】
トーテムの効果については前項の最後にて記載した通りですが、このゲームはゲーム全体のラウンドの数的に、基本的には3〜5個程度のトーテムを置くくらいでゲームが終了します。
なので、基本的には台座を積み重ねるほうが時間としては長いです。これも袋から引くドキドキはありますが、その準備に数ラウンド費やした後に計画通りトーテムの建設を決められると1ターンで沢山のキューブや得点を獲得することが出来ます。
ゲーム全体の構造として、拡大するわけではないですが、計画によってビッグターンは作りやすく、かなり気持ちの良い体験ができます。
箱庭的な要素もあるので、すでに建てた祭壇については相手に邪魔されることがないのもうれしいポイントですね!
最後に
ミラーハウスODAさんの前作は「ホシヅクリ」で、こちらもかなり好評だったようで、沢山プレイされている様子を見ています。かくいう自分もホシヅクリをたまたま試遊してからハマって、そこからODAさんと交流するようになりました。
ホシヅクリでもゲーム開始時に見えている情報から計画すること、それとゲーム中の運のバランスが良く、リプレイしたくなるゲーム作りが上手いと感じていましたが、その長所が活かされた作品かなと思いました。
本noteが支援を迷われている方の検討の一助となれば幸いです。