【ウエルエイジング】看取りを文化にする
今回もご高覧いただきありがとうございます。
Kaigo戦略クリエイターの
小川利久=Rikyuです。
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加齢をエイジング
介護をKaigoと表記して
エイジングとKaigo情報の
noteをお届けしています
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1989年、政府が高齢者福祉推進十ヵ年戦略(通称、ゴールドプラン)を発表し
10年かけて公的介護保険制度をスタートさせると宣言した年
私の介護の仕事がはじまりました。
有料老人ホーム、高齢者住宅、特別養護老人ホームなど
ざっと数えて3,000名程度の方の高齢期の生活サポートに関わってきました。
10年前に特別養護老人ホームの仕事を辞めましたが
まだご存命の方はわずか1名のみです。
看取り介護という制度がない時代でも
もちろん、人は死を迎えていました。
私は何の疑問も持たず、入居者を病院へ搬送し
病院で亡くなることを当たり前だと思ってKaigoの仕事をしていました。
2006年、介護報酬の中に「看取り介護加算」と制度が施行され
それまでは「重度化体制加算」という中に組み込まれたいたものが
表舞台に登場してきたのです。
夜間の緊急搬送
特別養護老人ホームの入居者をなかなか受け入れてくれない病院
電話連絡をすると救急車は数分で駆け付けてくれました。
しかし、30分経っても搬送先の病院が決まりません。
救急車が動き出したのが
施設到着から1時間を超えていたことも珍しくなかったのです。
「認知症の高齢者」と説明した途端に
「ベッドが空いていない」と病院から受け入れを断られたと、
夜勤職員は泣き出してしまいました。
いのちをかけて支えてきた入居者を守りきれなかった
悔しさでいっぱいだった職員たちです。
わずか18年前の東京下町エリア
超高齢社会の現実でした。
病院に送らず、自分たちの手で最後まで看たい!
そこからはじまった、私たちの看取り援助(介護)です。
2024年介護報酬改定の中において
診療報酬改定の影響も受けつつ、重度化対応に拍車がかかり、
特別養護老人ホームに限らず看取り介護が強化されました。
多くの老人ホームが看取り介護に取り組みはじめました。
まだまだ、そのやり方にばらつきがあることは否めませんが
大きな変化が起きています。
しかし、知らない!
多くの人がまだまだ「死」を漠然ととらえています。
考えたくない人もいるでしょう。
一人で戦っている人も少なくありません。
私は後悔する家族をたくさんみてきました。
親の死が後悔となる
それは10年経っても消えていくことはありません。
時に後悔は人のせいにしたくなります。
そこで起きてしまう家族間の争いごと
施設を訴える家族もいます。
逝った人たちも
あの世でそれをみているとしたら辛いと思います。
たくさんの高齢者との約束事は
「あなたのいのちをつなぐこと」
まだまだ約束を果たしきれていないな、と思います。
ひとりで考えない
ひとつの介護施設でけでやらない
「看取り」はもうそんな時代ではなくなっています。
「看取りを文化にしたい」
最近、仲間たちと話し合って思ったことです。
約束を果たさなければなりませんね。
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