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【感動介護】「かんかん認知症学」ものがたり〜石川立美子さんのプレゼンの振り返りから

今日は「かんかん認知症学ものがたり」というテーマで少しお話ししたいと思います。
この話は、先日石川立美子さんと話をして、私なりにまとめたものです。忘れないうちにアウトプットしようと思い、こうしてものがたりとしてお伝えします。

私が運営しているウエル・エイジング・アカデミーでは、毎月1回、介護ビジネスグループコンサルピッチ大会を開催しています。その中で、石川立美子さんが作られた「かんかん認知症学」のプレゼンがありました。この認知症学の技術的な側面やエビデンスも大切ですが、私はそこにある重要な「ものがたり」に気付きました。

認知症介護に込められた想い、その背景にあるものがたりに強く惹かれていったのです。

女性として生まれて

石川さんのものがたりは、彼女の誕生時のエピソードから始まります。
彼女の親は、出生時に女の子だったことにがっかりしたというのです。
当時はまだまだ父権主義を引きずり、男の子が望まれる時代でした。
しかし、石川さんの父親は、彼女に「立美子(たみこ)」と名付け、「社会的に自立して美しく生きてほしい」と願いました。

家族を支えるために訪問介護から


石川さんはその期待に応え、認知症介護の分野で活躍することになります。訪問介護の現場で、多くの困難な事例に向き合っていきました。その多くは認知症の方が対象だったのです。

北欧、大学、医療連携、地域活動など様々な学びと実践を通して少しずつ「かんかん認知症学」を体系化してきました。

笑顔を引き出すこと

彼女が目指したのは、認知症高齢者の笑顔を引き出すこと。
無表情だった高齢者が笑顔を見せる瞬間、それこそが石川さんが大切にしている成果です。
五感を刺激し、感情を引き出す介護を通じて、笑顔が介護現場に戻るという理念は、多くの介護士たちにも共感されています。

石川さん自身も、介護現場での経験を踏まえ、今では多くの介護士を指導する立場にあります。
「かんかん認知症学」は、まさに彼女自身の経験と想いが詰まったものであり、それを広めることが彼女のミッションとなっています。

親に託されたこと


それは、女性として社会で自立して生きること。
そこにあったのが日本の高齢社会の始まりと相まって、家計を支える仕事なった訪問介護の仕事を通して、今度は自分が授かった子どもたちの養育につながっていきました。

介護士から管理者、教育者へ

石川さんは介護施設の管理者を経て、今では認知症介護教育の指導者となり社会を支えています。
親から引き継いだミッションを「かんかん認知症学」として体系化し、さらに女性の社会的自立のために貢献することを目指しています。

感動介護との関係の中で

私が感動介護の中で大切にしているのは、ただ技術を教えるだけでなく、介護に込められた「ものがたり」を共有することです。

石川さんのものがたりを通じて、私たちは介護の新しい未来を描き、それを幅広く広めたいと考えています。

日本からアジアへ循環させる介護


日本にとどまらず中国やアジアの国々でも、この「感動介護」の理念を伝え、共に高齢社会に向き合っていくための準備をしています。
介護が家族の仕事から、労働価値を高め社会の仕事に育っていくこと、これが日本の介護の歩みであり、その実践者が石川立美子さんです。

今日は、感動介護の視点で「かんかん認知症学」というものがたりについて、私なりの視点でお伝えしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回も、素晴らしい仲間たちのものがたりを紹介していきたいと思います。それでは、またお会いしましょう。

Podcastも「ながら聴取」してください。
【感動介護】かんかん認知症学ものがたり




石川多美子さんの介護共育研究会


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