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フルマラソン3時間30分を切ろうとした物語【本番編】

本番編です。
結論として、いわきサンシャインフルマラソン3時間30分は切れず、3時間32分47秒でゴールしました。(ガーミン記録上は3時間30分28秒)

移動日から。ランジェネフルメンバーで車移動。昼飯は三宝亭でラーメン、夕飯は丸亀製麺のうどん。とにかくカーボを。また車でコース試走するなど前日入りの時間を楽しむ。しかしこの時右膝外側が痛くて不安しかなかった。フォームローラーやったり、マッサージガンやったり、ウイイレやったりと、リラックスした時間をボロ旅館で過ごす。

2月26日大会本番。平均気温4.4℃ 平均風速6.4m/s
めっちゃ風強くて、寒いけど天気がいい!というラン日和な天候。朝飯はおにぎりを二つ。とにかくカーボをとる。
早めに会場へいき、アップしたり準備したり。
マブがやたらソワソワしてたり、亮太が補給食預けてしまうなど軽いトラブルがあった。フルマラソン経験豊富なあっきーは流石に落ち着いていた。

作戦:30kmくらいまでキロ4分後半で行き、登りからペースを上げ、残りの5kmくらいで勝負をかける。


寒い中ランジェネメンバー1列に並びスタートを待つ。風が冷たく寒かった。
スタートしてすぐ激坂が到来。まだフレッシュな脚でペースでこなす。Akkyは早めにペースコントロールを始める。心拍を上げず、ケイデンスを意識して、下りをこなす。
7kmくらいからまた登りに差しかかり、少し心拍が上がるが、その後しっかり下げられてる。いい感じだ。するとスルスルとMブとR太があげていき段々と見えなくなる。亮太は膝大丈夫か?マブは序盤だがそれで大丈夫か?と思いつつ、自分の走りに集中する。ペースは変えない。
16km辺りの港の折り返し地点過ぎ、道の反対で路上に倒れてる人がいた。まさか亡くなってしまうとは...またこの辺りではまだ余裕な人が多く、笑顔で談笑しながら走ったり、沿道の人に手を振ったりしてる若者が何人かいたが、若者よ、それは結構体力を使う。その体力は最後に残しておくべきだ。
21km辺りの激坂で多くのランナーが心折られていた。ここは少し強度を上げ短時間で乗り切る。下りに差しかかったときに、前方に一人の男がいた。そうMブだ。とにかくキツそうだった。
その後も快調に飛ばし、26km過ぎの地点まだまだ余裕で、これはイケるか?と考えていた。すると、前方に一人の男がいた。そうR太だ。膝がキツいらしい。この時点で脚が痛いのは相当キツいがやり切って欲しいと願った。
そして正念場の30km地点の登りに入る。この辺りから脚が上がらなくなってきた。心肺というより太ももの筋肉が悲鳴を上げている。登りで違う負荷がかかってトドメを刺した感じだ。しかしここで脚を止めてはいけないので、ピッチをキープしつつひたすら耐える。ペースが落ちたことで、亮太に追いつかれるかもしれないと考えつつ、ラストまで駆ける。
40km地点くらいでサブ3.5は無理だなと思ったがゴールまでなんとか辿り着けてよかった。心拍とピッチを一定に保てたのが良かった。


補給:
レース前:EAA、パラチノース
レース中:アミノサウルス(カフェイン入り)×2
カフェイン200mg×1
バナナ×1
いちご、あんぱん、トマト、チョコ


【走り終えて】
目標には届かなかったけど、新潟シティマラソンの時とは全然違った。準備して挑んだし、レース中も辛いながら楽しく走れた。自己ベストから50分近く記録更新したけど、そこはあまり重要じゃない。またいわきサンシャインは勾配の関係から記録が出にくいようだ。そして目標には届かなかったくせに何故か達成感があった。目標も一つの指針だが、なにより自分の思う通りに走れたことが嬉しかった。しかしあと一歩が届かなかったのだけれど。
最後にマラソン"大会"を走る以上、スピード、記録からは逃れられないなと感じた。初めは走るだけで楽しかったが、段々と...といった記録の奴隷になっていく市民マランナーは多い。個人的には、記録にこだわりすぎるのもダメだし、全くこだわらないのも成長がなくダメだなと思う。しかしサブ4以下は狙わなきゃ取れないなと。また徐々に身体は衰えるし、走力だって落ちていく。昔はよかったけど、もう歳とってダメだ!なんて言いたくないし、文字通り走り続けていきたい。一緒に走ったメンバーもそれぞれ思うところはあるだろうけど、また一緒に走りたいなと、光輝くいわきの街で空を見上げながら思った。

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