お盆と正月の後、理想・現実・過去との間で。

年に2回、気持ちが弱くなる時期があります。

お盆と、正月の後です。

夏が好きな私は、ツクツクボウシの鳴き声を聞いたり、
田舎や実家の古い家屋の匂いを吸い込むと、ノスタルジーに浸ってしまいます。
辛いことからの逃避というネガティブな感情を伴ったものではありませんが、
「あと生きているうちに何回夏を過ごせるのだろう」
と儚い気持ちになり、時の流れと有限さを感じます。

海や空の青さ、うだるような暑さ。
これらは夏を好きな理由でもありながら、
夏のエネルギーの強さに打たれることで、
自分の内面の弱さが照らし出されるような感覚も覚えます。

そして、正月の後。

新しい年を迎えることは、何はなくともおめでたいこと。
年号が切り替わり、月と日が共に「1」になり、
カレンダーや手帳が新しくなって、テレビでは新しいCMが流れるなど
身の回りで小さな切り替わりが重なれば、
自らも新しい生活にリセットされた感覚になれます。

初詣に行ってお参りをすれば、また1からチャレンジしたり、
目標を持ってがんばろうというモードになります。

しかし、正月休みが終わると、仕事が始まって
そこに待っているのは、まっさらなキャンパス、
ワクワクするプロジェクトなどではなく、
昨年の積み残しであったり、先延ばしにしたタスク、解決しない難案件など。

それでも、何日か働けば成人式を含む3連休があり、
「また休みだし、まぁ徐々にペースを上げていけばいいか」
なんていう他のだれかの言葉を耳にすれば、安堵したりします。

その後、私にはもう1つの節目があります。

1月2週目に誕生日がやってきます。

新たにがんばろうと心に誓う新年、
仕事が始まっても乗り切らない数日間、
そして1つ年を取る誕生日。

理想を描き、日常に戻り、深く現実と向き合わされる半月間。
新年の志はどこへやら。これまでの人生で付き合ってきた自分と
何も変わらない姿に、例年、この時期は気持ちが弱くなります。

そして今、その時期真っ只中でこのnoteを書く心境としては、
下記のようなものです。

・今年もこの状態で迎えていることを客観視してみよう。
 そんな自分を無理に変えようとするのではなく、受け入れてみよう。

・現状不満があるわけではないことを、こうして外向きに気持ちを書くことで理解したい。

・新年の目標や、これから実現したいことへの努力が足りなすぎるのは事実。
 まだ年が変わって2週間しか経っていないのだから、今のタイミングで認識できるのはラッキー。軌道修正しよう。

土曜日の昼下がり。

家族を大切に、相手を大切に、時間を大切に。

自分で決めたことを大事に。

半径5メートルの世界から変えるのが、今自分ができること。

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