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髪を切らせて骨を断つ 【与太子話】
ここ数日、私は、私の中にある固定観念の壁と向き合ってみました。
私の固定観念の壁とは、ヘアスタイルをボウズにしてみたいと思っているのに人の目が気になってボウズにできない、というものです。
幸運なことに、この壁を越えるチャンスが到来。チャンスは先日行った美容院がくださいました。カット料金通常1700円を1000円にしてくれるというクーポンを頂いたのです。期限は6月末まで。今ならお安くボウズにできる、これは絶好のチャンス!
さあ、いざ行かん! チャンスの神様カイロスには前髪しかないのだ! 通り過ぎてしまったら後頭部に髪はなし! 片手にはカイロスの前髪を、片手にはクーポンを握りしめて、私の髪を刈りにいざ美容院へ!
そんな前のめりな私を見て、両方の手の人差し指を胸の前でツンツンぶつけながら、口をとがらせて女のコが言います。
「ねえ、ほんとにボウズにしちゃうの?」
ええい、黙れ黙れ! これは絶好の好機なのじゃ! 私はボウズにするのじ・・・、えー、うーん、どうしよう・・・。
ヤルか、ヤラナイか、それが問題だ。
悩み始めました。チャンスといえど、ボウズです。私とて女子の端くれ、私の中にいる女のコが私の後ろ髪をつかんでいます。
ボウズにしてみたいと思い立つ女性は世の中に少なからずいらっしゃって、実際にボウズにされた方の体験談ブログなどがネット上にいくつかあります。ありがたいです。大変勉強になります。
いきなりボウズにすると周りの人がやはりびっくりするそうです。なので、まず一段階目として、短めのショートカットにすることにしました。
ショートカットには何度かしたことがあります。小中学生の頃とか、二十代の頃とか。だからそんなに抵抗はないと思っていました。幼い頃からずっとロングヘアという人がショートカットにするのはかなり抵抗があるかもしれないですが、私はそこまで髪の毛にこだわりはないから、ショートカットなら難はないと思っていました。
思っていたのですが、久しぶりにけっこうバッサリ短く切ったからか、美容院を出た直後は心がちょっとざわつきました。
このざわつきの原因は何なんだろうと。
首のあたりのスカスカ感?
耳に当たる風?
軽くなった頭の重さの違和感?
いつもの自分とは違うシルエット?
自分が自分じゃなくなったみたい?
ちょっと短めに切っただけなのに、変な感じです。
髪をどれぐらいの長さに切ったかというと、最近ちょっと選挙カーがウルサイので政治家の先生で例えると、辻元清美さまよりは長くて、高市早苗さまよりは短いぐらいの長さです。
短髪にしたらシャンプーがすんごく楽です。シャンプー・コンディショナー、水と、使う量が減りました。ドライヤーも必要なくなりました。さらに短くボウズにしたら、もうシャンプー・コンディショナーはいらなくなって、石鹸だけでいいんじゃないかって。地球にもよさそう。
髪を短く切る前はドライヤーを毎日15分程度使っていました。電気料金単価27円/kWhだとすると、1200wのドライヤー15分使用でだいたい約8.1円ぐらい。毎日使っていたので、8.1円×30日=243円かかっていました。これがほぼほぼゼロになりそうです。
東京都水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしにすると水量は36リットルになるそうです。短髪にしたことで、おそらく1分ぐらいはシャワーの時間が短くなったと思います。ということは、12リットル/日の節約に。1リットルあたりを0.24円とすると、2.88円/日。30日分で360リットルの節水、86.4円の減額になりそうです。あと、シャワーの水を沸かすガス代もいくらか削減できそうです。
「肉を切らせて骨を切る」
自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与える。捨て身で敵に勝つ。肉を切らせて骨を断つ。
本日の表題の「髪を切らせて骨を断つ」、髪を切ることによって、骨は電気代・水道代・ガス代をちょっと節約できそうだという、そんなつもりでもじりました。
しかし、ボウズのハードルは、やはりうず高いです。
今日び、私は帽子をかぶるようになっています。
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