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LIFE SHIFT振り返り~100年時代の人生戦略~

りくです。ひさしぶりの投稿になりました。

この1ヶ月ほど仕事もピークを迎えており、ひとやま超えたので投稿を再開しました。年明けたらまた、もうひとやま・ふたやまあるのですが。笑

で、noteを『リクラボ日誌』とネーミングしてみました。

わたしは、上場企業で人事・経営企画をやりながら、社会人大学院入試にむけて勉強中です。なので、人と組織に関する「学び」と「気づき」のダイアリーとして更新していこうと思います。

ネーミングについて。「日誌」=jounal、「日記」=dairyであり、その違いは何かというと、「日誌」は事実の記録、「日記」は気づきや思ったことも書くものという意味合いがあります。

わたしのnoteは書籍から学んだファクトを記録しながらも、私見や実体験だとどうだろうかという内省も入りますので、どちらかというと「日記」寄りなのですが、研究記録でもありたいというスタンスから、響きも含め、「日誌」としました。わたしの研究(Labo)日誌としての『リクラボ日誌』です。

さて、仕事をひとやま超えたところで、じっくり読書するのに取っておいた『LIFE SHIFT 2 100年時代の行動戦略』2021/10/29 アンドリュー・スコット , リンダ・グラットン)を読み終えました。

「行動戦略」というサブタイトルにあるとおり、個人・企業・行政がとりうるアクションプランの提言という印象でした。おもしろかった。

で、その学びをアウトプットする前に、まずは『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(2016/10/21 リンダ グラットン, アンドリュー スコット)からふりかえりをしていこうと思います。

ちなみに、わたしはプロティアン・キャリア検定(一般社団法人プロティアン・キャリア協会)という資格を取得しておりまして、『LIFE SHIFT』は参考図書として学んだ経緯があります。

では、『LIFE SHIFT』の世界へGO!!


1.人生100年時代とは


日本は、世界でも指折りの幸せな国だという。それは、世界保健機関(WHO)の統計によれば、ほかのどの国よりも平均寿命が長いからだ。

100歳以上の人はすでに6万人以上。国連の推計によれば、2050年までに100万人を超えるという。さらに、2007年に日本で生まれたこどもの半分は、107年以上生きることが予想されている。

したがって、日本人は、100年ライフを過ごすつもりでいたほうがいいというわけだ。そしてこの長寿化を負として捉えるのではなく、恩恵をいかに大きくできるかを説いたのが『LIFE SHIFT』である。

人生100年時代を理解するために、わたしが心に刻んだ大きなポイントは3つ。

①過去のモデルは役に立たない

親の世代に有効だったキャリアの道筋や人生の選択が、有効とは限らない。日本でも終身雇用が当たり前ではなくなった。過去のロールモデルは役立たないため、親の世代とは違う決断をしていくことになる。(おそらく、親との関係に苦しむことが今まで以上に増えるのではないだろうか)

②人生が3ステージからマルチステージ化する

過去の代表モデルは、「教育→仕事→引退」の3ステージの生き方だ。しかし、寿命が延びれば、二番目の「仕事」のステージが長くなる。引退が70~80歳になり、長い期間働くことになる。あるいは、人生のステージが増えるのである。それは探索・独立・パラレルなどの選択肢だ。(わたしはこれを、自分らしい人生を送りやすくなるチャンスと捉えた!)

③就職・引退の常識が変わる

マルチステージ化した人生を渡り歩き、長寿化の恩恵を受けるためには、生涯を通じて「変身」を続ける覚悟をもたなくてはならない。すぐに就職するのではなく、ビジネスを立ち上げる選択肢。パートナーシップの在り方を見直し、平等な関係で家庭の経済的な貢献を行う選択肢。手持ちのスキルでよしとせず、新しいスキルの習得に力を注ぐ選択肢。これらは画一的な就職・引退の姿を変えていくだろう。(わたしはこれを、ワクワクする選択肢が増えていくと捉えた!)

2.無形資産を見える化せよ


寿命が延びれば、働く期間が長くなり、貯蓄の重要性も高まる。しかし、お金と仕事の面だけ見ていては、人間の本質を無視することになる。『LIFE SHIFT』は、そうしたお金に換算できない要素、無形の資産に光を当てた。

友人関係や知識や健康を「資産」と考えたことがある人は少ないだろう。しかし100年時代はこれらの目に見えないものこそ欠かせない資産だというのだ。そして長い人生で、資産管理が大きな課題となるという。

無形資産は3つのカテゴリーに分類される。(今日はこれだけでも覚えて帰ろう!)

①生産性資産:スキル・知識、所得を増やすのに役立つ要素
②活力資産:肉体精神の健康・幸福、友人・パートナー
③変身資産:自分についての知識、多様なネットワーク、経験への開放性

①生産性資産

仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産。最もわかりやすいのがスキル・知識である。これらを身に付けるには長い時間がかかるため、どのように投資を行い、どの分野で身に付けるかが大事となる。(わたしは、社会人大学院で組織・経営を学ぼうと取り組んでいるところだ!)

②活力資産

肉体的・精神的健康と心理的幸福感は、重要な無形資産である。これらは活力資産と呼ばれ、わたしたちのやる気をかきたて、前向きな気持ちにさせる。健康維持やバランスの取れた生活はもちろん、「自己再生の友人関係」も大事だ。前向きな親しい友人たちのネットワークのことであり、支えと安らぎをもたらす役割を果たすという。(わたしにとっては、組織風土改革チーム、オンラインサロン、人事コミュニティ仲間、フォトグラファー仲間などだ!)

③変身資産

雇用の流動性が当たり前になりつつある時代では、雇用主と働き手の間の「心理的契約」は弱まり、短期的な「取引的契約」にかわっていく。そして多くの移行を重ねていかなければならない。それは、自ら変身を遂げていくことに他ならない。ではそのために必要な資産とはなにか?

3.移行に必要な変身資産とは


ひとつは「自分についての知識」だ。
心理学者のロバート・キーガンによれば、人が大きく変わるのは、一歩下がって内省し、その結果について判断をくだすときであるという。「ありうる自己像」への理解を深めることが、未来に取るべき行動へとわたしたちを促す協力なインセンティブになる。

次に、「多様性に富んだネットワーク」だ。
変身はひとりぼっちではできない。視点が変わるきっかけになるのは、それまでより広いネットワークである。具体的には、ロールモデルとなり、意気投合できる人物、自分と同様の移行を経験した人物を探すことになる。
古い友達とのネットワークは、逆に変身を妨げる可能性が高い。なぜなら自分がいままでどおり変わらないことに投資してきた人たちだからだ。だから、新しいネットワークこそが、新しい価値観・規範・態度・期待に触れることができ、自分を変身の抵抗を乗り越える「臨界点」まで到達させることができる。

最後に、「新しい経験への開放性」だ。
「自分についての知識」と「多様性に富んだネットワーク」は変身の基盤になるが、ダイナミズムをもたらすのは実際の行動だ。変身の過程では、日常の行動パターンが脅かされ、不安にさいなまされる。しかしそれでも、場合によっては過去と決別し、新しい道に踏み出すことも必要となる。
型にはまった行動の打破を、「ルーチン・バスティング」と呼ぶ。新しい学習のサイクルはここから始まる場合もある。行動を変えたことで好結果がもたらされれば、新しい行動パターンを組み込めばよい。そうして探索と適応に乗り出していく、開かれた姿勢が行動のカギを握る。

これら変身資産について、わたしの現状はどうだろうか?

「自分に関する知識」は、キャリアコーチと壁打ちして徹底的に自己分析を重ねた。原体験とコネクトした、パーパス・ビジョンを明確に語れるようになった。
「多様性に富んだネットワーク」は、ビジネススクール、オンラインサロン、SNSなどで交流を継続している。特に社外にこそ、多様性に触れる機会が多い。
「新しい経験への開放性」は、もともと好奇心が強い人間だが、ある領域にはまるとのめり込みやすいので、定期的に大きくピボットしていきたい。

わたし自身は適応性が高い人間と自覚しているので、そのアイデンティティを変身資産として活かせるように、行動につなげていきたいと思う。


マルチステージの生き方に向けて


『LIFE SHIFT』をぎゅっと濃縮するこんなところでしょうか。人生100年時代の人生戦略とは、マルチステージ化する人生を、無形資産を蓄えながら、移行を重ねていくことで長寿化の恩恵を最大化することでした。

無形資産の中には「生産性資産」「活力資産」そして「変身資産」があり、変身を繰り返しながら、新しいステージへ移行していくという、これまでより大胆な戦略が求められるという話でした。

わたしはこの人生100年時代を最大限に謳歌したいので、いつでも変身できるように、「生産性資産」への投資、「活力資産」の拡大、「変身資産」の深堀をしていきたいと思いました。

もっと具体的なアクションは?
つづきは『LIFE SHIFT 2』で。

それでは良い一日を!
Have a nice day!!

りく




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