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エロンガータリクガメのふるさと:ネパール【リクガメのふるさと道の駅】

雑食のリクガメって何を食べるの…?

「エロンガータリクガメ」という、少し珍しいリクガメさんがいます。
インドリクガメ属に属する、雑食傾向のあるリクガメです。

今回のモデルは、エロンガータリクガメのモジャくん。
「雑食傾向のリクガメ」は、いったい何を食べているのでしょうか…?

まずは定番の小松菜!ふかし芋です。
サツマイモも食べるのですね…!

たまにのご褒美!フルーツのイチゴです。

栄養価のバランスも良いだいこんの葉も食べるよう。

なんと、平茸も食べるとのこと…!

冷凍コオロギミルワームも食べていて、
普段ヘルマンリクガメという完全草食のリクガメと暮らしている自分から見ると、とても興味深かったです。

それでは、そんなエロンガータリクガメのふるさとは、
一体どんなところなのでしょうか?

「ヒマラヤ山脈と100近くの民族が暮らす国」ネパール

「ネパール」と聞いて、どんなイメージがあるでしょうか?

カレー、エベレストがある国…

聞いたことはあるけど、どういう国?
インドと何が違うの?と思う方も多いかもしれません。

ネパールは、南アジア地域に位置する、
国土は北海道の1.8倍ほどの大きさの国です。
東、西、南の三方をインドに、
北方を中国チベット自治区に接する細長い内陸国です。

多民族・多言語国家であり、民族とカーストが複雑に関係し合っています。

私がネパールに滞在していた時は、ネパールのおばあちゃん宅に住み、
ネパール人に囲まれながら仕事をしていたので、
観光地よりも、当時の生活(主にごはん)を通じて、
ネパールのことをご紹介したいと思います

ネパールの国内線から見えるヒマラヤ山脈

言語について。
いつもはネパール語を話しながらも、
同じ民族の人たちとはそれぞれの民族の言葉で話している
のが、
とても印象に残っています(私はネパール語もわからないため、違いがわからず…)。

みんなで「モモ」というネパール餃子づくり

また、宗教もヒンドゥー教(元国教)、仏教、アニミズム等と
その習合が混在しています。

お休みの日にお参りに行く人もたくさんいました。
ネパール最古の仏教寺院。カラフル!

私は辛い物が得意でなく、
いつも渡航先では食事に苦労することも多いのですが、
ネパールは長く住んでも大丈夫だ!と思えるほど、
ごはんがおいしくて好みの味でした。

日本では、インド・ネパール料理がごっちゃになっているところもありますが、インド料理とは大きく異なります。
ネパールでは、ダルバートと呼ばれる、
ダル=豆、バート=ご飯、タルカリ=付け合せのおかずで食べる、
豆とご飯をメインにした栄養バランスの取れたごはんがほとんどです。

写真右で、ボールに入っているのがダルという、
ひよこ豆やレンズ豆を煮込んだ塩味のスープで、
ごはんにかけて食べることが多いです(お米に味噌汁をかけて食べる感じに近いかもです)。
カレーと違い、ダルスープ自体は全く辛くありません。

日本のインド料理屋さんでは、主食としてナンが出される事が多いと思いますが、こちらの代表的な主食はお米です。

ごはんと素朴な味のおかずで、本当においしい。
友人宅でごはん

また、私の大好物が、ネパールの中でも、
ネワーリ族のごはんである「バラ」
ほっとする味わいの豆から作られたパンケーキです。
いつも「チヤ」と呼ばれるチャイと一緒にごはんやお茶をします。

バラを作る友達のお母さん

ネパールのごはんや休憩に欠かせないのが「チヤ」と呼ばれるチャイ
私が住んでいたネパールのおばあちゃん宅では、
おばあちゃんがその日の気分で、カルダモンやシナモンなど、
香辛料を変えてチャイを作ってくれていました。
私は今でも、世界一のチャイはこのおばあちゃんが作るチャイだと思っています。

一緒に住まわせてもらっていたおばあちゃん。
ネパールの友人たちによると、英語も話せるこの世代はかなり珍しいとのこと。

チョウメンという焼きそばのようなごはんもあります。
インドの国境近くのタライ平原と呼ばれる南部に出張していたころ、
インドに近いということもあってか、少し辛めの味付けが多かったです。

めちゃめちゃ大盛にされる…
チョウメンをつくるおじちゃん。
初回が辛すぎて、2回目からは「辛さなしで!」とお願いしてました。

もちろん、スイーツもあります!
これは、インド国境に近い地域のケーキ屋さんです。

ネパールの激甘スイーツ。砂糖を溶かして形づくったものを揚げています。

これが激あまなんです…!

ネパールの国旗は、長方形でなく、珍しい形をしています。
カレー屋さんで見覚えがある方もいるかもしれません。

ネパールの気候について

地域の区分としては、
・世界最高地点エベレストを含むヒマラヤ山脈
・中央部丘陵地帯(首都カトマンズもあるところ)
・南部のタライ平原
から成り、それぞれの地域によって気候は大きく異なります。

大きく分けると、6月~9月前半が雨期、9月後半~5月が乾期となる。
乾気はヒマラヤの見える確率が高く、なかでも3・4月と10・11月はトレッキングに最適のシーズン。
なお、雨季でも毎日雨が降り続くわけではなく、緑豊かなネパールもまた美しい。

エロンガータリクガメは、気温を考えると、
ネパールのより南部の方に住んでいたのかもしれません。

ネパールにまつわる私の好きなもの「ネワール料理」

どうしてもネワールのお母さんが作ってくれた
「バラ」という豆のパンケーキのような料理の味が忘れられず、
都内でネワール料理屋さんを探したところ、見つかりました!!

バラがありました!!
味は自分が食べ慣れていたものの若干違いますが、
普通のネパール料理屋さんにはない「バラ」が食べられて大満足でした

ネパールの餃子「モモ」ももちろんあります。

ネワーリ族のカジャ(ごはん)セットもありました。

内容はこんな感じです。

願わくば、ネパールに住んでいる、
友人宅でのおいしいごはんがまた食べたいなあと思うこの頃です。

友人のいとこのお姉さん。
こんな感じで親戚がたくさん集まるおうちでした。

おすすめリクガメ動画

エロンガータリクガメさんと、
今回紹介できなかったヒョウモンリクガメさんのごはん動画です。
リクガメのごはん風景って、どうしてこんなに癒されるんだろう
という気持ちでいっぱいになります…!


ということで、今日はエロンガータリクガメ×ネパールの紹介でした!

GW連載企画の7日間、いかがでしたでしょうか?
リクガメと暮らす人には、
「リクガメのふるさとの国を身近に感じてもらいたい」
また、リクガメを通じて様々な国を知って、世界旅行をするような気持ちになってもらえたら嬉しいと思って始めました。
少しでもリクガメを通じて、
色々な国を身近に感じていただけたら幸いです

それでは、またいつか次の国でお会いしましょう!

リクガメのごはん屋さん

ネパールの紹介が最後になった理由。この企画を走り切ってみて。

今回のモデルさん:Little*Monsterさん宅のモジャ君



参考文献

Embassy of Nepal「連邦民主共和国ネパールについて」https://jp.nepalembassy.gov.np/ja/%E9%80%A3%E9%82%A6%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

風の旅行社「ネパール料理ってどんなもの?」
https://www.kaze-travel.co.jp/blog/nepal_kiji050.html
小家山仁「カメの気持ちと飼い方がわかる本」(2017)主婦の友社


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リクガメのごはん屋さん
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