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新しい組織形態 "ティール組織" とは?? #2


前回の続きになります。

↑前回のやつ

前回は 1. コミュニティの大切さ を書きました。
今回は 2. "人の上に立てない" マネージャー からです。

1. コミュニティの大切さ
2. "人の上に立てない" マネージャー
3. 熱狂を伝染させろ 


2. "人の上に立てない" マネージャー

現在、私は一部署のマネージャーとして活動させてもらっていますが、未だマネージャー像としての正解を掴めていません。

半年前、急遽マネージャーを勤めることになり、それまでの間大学生活は自分のやりたいことばかりやっていこうと考えていたので、メンバーをまとめる立ち位置につくと、責任やら何やら面倒なものがまとわりつくなあと感じていました。

とりあえず、以前のマネージャーの真似をしていれば何とかなるだろうと思い、やっていましたが全く手応えがなく前期が終わりました。

それから数ヶ月経った現在はメンバー全員が組織全体に馴染んできて、僕自身も特に悩む事なくメンバーそれぞれのやりたい事を重要視しつつ、それぞれのやり方でアウトプットしていきました。

まだまだ序の口ですが、これからもっともっと成長していけるような組織作りをしていきたいと思い、改めて組織作りについて勉強してみました。

そして見つけたのが、去年話題になった「ティール組織」という組織モデルです。次世代型の組織体系ともいわれるほど、既存の組織体系の常識を覆すような仕組みで見ていて面白かったのでご紹介します。

現在の一般的な組織マネジメント(達成型組織)は、組織の大きな目標に対してメンバー1人1人が自分の目標に要素分解し、目標実現に向かうものです。

それに対し、ティール組織とはトップがメンバーの業務を指示、管理しない全員がフラットに協力しあいながら価値提供していく組織マネジメントになります。一般的な組織マネジメントより、「個」を尊重している点が大きなポイントではないかなと思います。多様性理解が尊重される昨今では、受け入れられやすいマネジメント方法かも知れませんね。

このティール組織には大きく分けて3つのブレークスルー(要点)があります。

1. セルフマネジメント(自主経営)
2. 存在目的
3. ホールネス(全体性)


1. セルフマネジメント(自主経営)

・組織内での活動の意思決定の権限をメンバーそれぞれに任せることで1人1人に裁量権を持たせる。

→承認プロセスを省くことで、トップがいちいちメンバーの活動の許可を出す必要がなく、メンバーもその手間が省けるので効率が良いです。

しかしここで感じるのが、各メンバーに裁量権を持たせることの不安だと思います。これに関してはメンバーを信頼し、とりあえず実行してみる。そこで得た結果から、フィードバックし助言を介すことで、改善につなげる。

全員が裁量権を持つことで責任も分散し、それぞれが責任を持つことでプロジェクトの質も上がります。

なんだかブロックチェーンの仕組みと似ている点が見えますね。

2. 存在目的

・メンバーがどのような目的を持ち、組織に存在しているのかを意識する。
→組織の存在目的を日々のメンバーの意思決定により、度変えていく。
・トップが「指し示す」のではなく、メンバーの"やりたい"に「耳を傾ける」存在になる。

→自分の目的に沿ったアクションをとる事によって組織のプロジェクトに"やりがい"を持って取り組むことができる。
→組織(コミュニティ)に対する帰属意識が高まる。

ここでもデメリットがあって、多様性、個人の意見を尊重するがゆえに意見がまとまらず、アウトプットせずに話し合いで終わってしまうことが多い。

ここを上手く自主経営(セルフマネジメント)の要素でカバーし、まず実験的にアウトプットした後に組織内で改めて熟考することが大切ですね。

3. ホールネス(全体性)

・個人の "ありのまま" を尊重し、のびのびと自己表現ができ、他者理解のできる環境作りに徹する。
→組織内の心理的安全性が確保でき、信頼関係が高まる。

セルフマネジメント(自主経営)による個々の意思決定も、信頼関係が構築されている上で成り立つものでもあるので、まずこの環境作りがティール組織を作り出す上での基盤となると思います。

そこで重要になってくるのが、組織内のコミュニケーションです。

全メンバー(トップ層も含む)がフラットな関係でコミュニケーションを図ること、それぞれが自己開示がしやすい雰囲気作りが大切になると思います。

ある意味、この組織形態は一種のコミュニティではないかとも思われます。
居心地の良い場所で自分を受け入れてくれる仲間がいることで、組織として良いアウトプットを出すことができ、そのアウトプット自体に自分の存在価値を感じることができる。

これを意識しつつ、僕の部署ではそれぞれが「やりたいことを存分にやっていける場」として利用してほしいなと思います。

最近では、組織に属していて感じたこと、思ったことなどを率直に言ってくれるようになり、より良い組織にアップデートされていく感じがして楽しいです。

また僕自身があまり "人の上に立てない"人柄だからこそ、フラットな関係を重視したこの組織体系が向いているのかなとも実感しています。

イベントを打ち出す部署として、集客を効率よく行うために毎回イベントの際に、固定のファンに対しての情報提供をLINE公式アカウントを作成して、集客してみてはどうか?という提案をしてくれました。

すぐに時間を設けて作成してみると、意外に簡単にできてなおかつイベントの際の賞品なども、クーポンによって配布できるようになり、より効率的になりました。

このように、メンバーが組織に属していて日々感じる問題点提案ベースで話してもらい、ますます良い組織となるよう全員で動いていきたいなと思っています。

ちなみに公式アカウント(LINE@)はこれ。登録シテネ。

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また今回も長くなっちゃったので、次回に回します。笑
次回はファンコミュニティについて書いていこうかなと思っています。

それでは。


〜もっとティール組織を知りたい人向けの動画〜


『Reinventing Organizations』(日本語版『ティール組織』)著者フレデリック・ラルー スピーチ


No.021【ゲスト】嘉村賢州氏(『ティール組織』解説者 / 場とつながりラボhome's vi 代表理事)《中編》


No.022【ゲスト】嘉村賢州氏(『ティール組織』解説者 / 場とつながりラボhome's vi 代表理事)《後編》


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