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『薬一つ持てない辛さを知ってほしい』
7月16日の日曜日に、唯一日記に書けた言葉。
別にこの辛さを理解してほしい訳じゃない。
こんなに辛いんだねって同情してほしい訳でもない。
吐き気とか身体のしんどさとかそういう場所以外にも、
薬を一錠手に取るのに十数分掛かることだとか、
歯を磨くために立ち上がるのに何十分も掛かることとか、
そういう種類の辛さもあったんだよってことをただ誰かに知ってほしかっただけ。
このアカウントは、
本当は色んな人を勇気付けられるものにしたかった。
病気なのにこんなに前向きに頑張ってる人がいるって
読んでる人に思ってほしかった。
でも、毎回は難しそう。
3クール目も中盤戦。
あと半分なのか、もう半分なのか。
木曜日からまた抗がん剤が始まる。
本当に辛い時の涙って、仕事でミスをして歯を食いしばってる時にもその気持ちを140字以内で画面にぶつけている時にも出てこない。
ふと電話した親に、「今つらいよ」の一言が正直に言えなくて、グッと喉奥で我慢した瞬間に溢れてくるものだってことを初めて知った。