見出し画像

言葉を紡ぐ密かな決意

noteに登録してから1年が経つらしい。
とはいえ、何の記事もアップしていなかったので、
本当にアカウントを作っただけ。
他の方々の記事を読み、憧れにも似た思いを抱えながら、
自分に何かを書くのは無理だと決めつけて、
そっと画面を閉じる日々が続いた。

こう見えても(いや、どうにも見えないとは思うけど)
言葉を扱うゲーム翻訳を生業にしている。
大好きなゲーム、特に魅力あふれるインディ作品に関われることは
とても幸せだ。
時には原文の海に溺れそうになり、
訳語の干上がった砂漠を歩き、
断片的な文字列の森をかき分け、
日々、言葉を探し続けている。

翻訳するときは当然のように
文章を書く力も求められるのだけど、
翻訳者に必要なのは作品の世界観や雰囲気を汲み取り、
キャラクターの心情に寄り添って言葉を綴る力であり、
何もないところからすべてを生み出すライターとは違う
…と思ってきた。
これまで記事を書くという機会に恵まれても、
苦手意識だけが先に立ってひと言も書けず、
そもそも自分が発する言葉に誰が興味を持つだろう…などと
尻込みするばかりだった。
だけど、きっと言葉に関わる者として
「書く」という鍛錬を怠ってはいけない。
そんな思いから、少しずつnoteも書いていこうと心に決めた。
世界の片隅でつぶやくTwitterにさえ
気軽に投稿できない性分なので、
この熱がいつまで続くのか、わからないけれど。
大事なのは最初の一歩。
そう信じて書き上げる。

偶然にもこの記事を見つけて、
ここまで読んでくださった方…
密かな決意の目撃者となってくださったことに
感謝します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?