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「あて書き」にだまされる映画『騙し絵の牙』

映画『騙し絵の牙』がいよいよ3月26日に公開されますね!

原作が大泉洋さんに「あて書き」された小説で話題を呼んでいますが、

原作を読んだ感想をネタバレしない程度に少しだけ…


感想を一言で言うなら、大泉洋の「あて書き」にだまされる!

といったところでしょうか…


主人公は雑誌編集長の速見。

大泉さんにあて書きされたキャラクターなのに、終始ずっとどんな人間なのかが分からない。

大泉さんそのままの速水に魅力を感じてしまう一方で、
速水の胸の内がますますわからなくなり、恐怖さえ覚えます。

でもそれが全て伏線になっていて、ラストの展開ですべて回収していく様は見事です。


 特にラストで出てくるセリフ

「勧善懲悪の枠組みの中で整理した方が収まりがええわけや」

が胸に迫ります。


人間の本質を、客観的に、サラリとつづって見せる著者・塩田武士さん、さすがです。

映画公開したら、さっそく見に行きます!

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