[かもめ大学 vol.1]アートスクール&保育園見学

アートスクール
①アートスクールについて
・ヘルシンキ市が運営
・ウール工場の跡地?に制作された学校
・老若男女受け入れている

↓入り口はこんなスクリーンショット 2019-10-21 22.00.05


②アートについて
・アートの目的=異聞の感情をぶつけて(ポジティブ・ネガティブ含め)、コントロールできるようになること
 ・優秀な人材育成のためではなく、一人ひとりの幸せのため
 ・アートを学んだからといって、アーティストになることは求められていない
  (c.f. Arkkiはアーティストを育てるのが目的)
 ・自己表現と他者理解を対話を通してやるためのアート
・全部で9種類
 ・音楽、ダンス、手芸、メディア、サーカス、シアター(劇)、建築 etc,
 ・これらは、アートとして守られるべきであり、全ての子供が触れることが法律で保証されている
・指揮者が生まれたり、などアートを学ぶことによる実績も出ている
・「生涯教育」の考え方を持ち、社会が教育に対して経済関係なくお金をかける 
・イノベーションを起こす人材を作るために、アートは有効
 ・ここの具体例もっと知りたかった。家具デザインやロックチャートとかもこの例?

③施設や教室について
・入ってすぐの部屋で展覧会を実施中
・誰でも入れて、誰でも見れるところでアートスクールに通う子供が作った作品が展示されている

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・アートスクールに通えるのは4歳〜(2時間前後の授業に耐えられる年齢)
・アートスクールの先生はプロのアーティストであり、グラフィックや彫刻などそれぞれの専門に別れたスクールが開催される
 ・先生はアートのプロであると同時に、教えるプロでもあるので教育学も習得している

④授業内容について
・授業形態
 ・テーマや題材だけを大まかに決めて、自由に制作
 ・テーマ自体を話して決めることもあるし、キアズマに行ったりすることもある
 ・街を歩き、目に入ったものを描写する授業も
・授業の様子
 ・スキルも教えるが、「何をしたいか」ありき
 ・自画像の授業でも、顔の作りを教えるのではなくどんな要素があるかを話し合い、顔を書いたら、それを見ながら話し合いをする
 ・乗り気ではない子に対して、「つまんなさそうだけどやってみると面白いからやってみなよ」というアドバイスが子供同士で行われる
・共同アートでは、一人ひとりが作ったものをどう1つにしていくか(ネゴれるか)が重要
 ・ここではどんな会話がなされてるのだろうか(気になる)
 ・夏休みに1~2週間隠れ家を作るスクールと、それを他の子が見て絵に描くスクールなど、相互的な関係になってる授業もある
 ・「歩く」をテーマにタイルを集めて庭に道を作ったり

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・クラスの構成
 ・1人の先生が見るのは7人まで。
 ・1クラスは7人1チーム*3=21人で構成される

⑤教育の課題
・先生の人気が下がってきている
 ・優秀だが、生徒の多様化に併せてやることの難易度も上がっている
 ・やることが増えると、やりたいことができないと感じる若者も増える
 ・給与も高くない
 ・これに対して、課題をどう捉え、どんな打ちてをとってるか聞きたかった

その他気になったこと・印象に残ったこと
・アートとデザインは違う
 ・聞いた話だと、アート=自己表現、デザイン=課題解決
  ・アートは自分がこう表現したい!と思ったものを絵で伝える
  ・デザインは、例えば、この商品を魅力的に伝えたい!を視覚的に表現する
・アートで実際に食っていけるのは一握り
・アートとデザインは明確に線引きされていない
・マリメッコはアート寄りだけど、会社の要望とか消費者のニーズにも寄り添ってる例
・アートスクールに通うと2/3の費用が国から補助される

保育園
①保育園について
・フィンランドらしい保育園
・なにかの記念に建てられたので、フィンランド人が必要とする施設を作る、という目的で建設された
 ・白鳥マークがついており、フィンランド産の木材のみ使用
・フィンランドでは2000人が保育園を必要としており、ここが一番大きい保育園
・どんな施設・庭がいいのか、設計段階から幼児や保育士と一緒に考えた
・198人まで入れるが、実際は180人を受け入れ中
 ・1人4人まで*3チーム=12人(3歳まで)
 ・1人7人まで*3チーム=21人( 4歳~)を徹底しているため
・スタッフは36人
 ・保育園の先生:学士卒
 ・保育士:職業学校卒
 ・どちらもやることに差はなく、1:2か2:1の3人ペアで動く
 ・サポーターやスタンバイ要員もいる
・夜の保育園(18:00-21:30)、プレスクールもある
 ・夜の保育園って誰が使うんだろう?仕事終わってみんな帰るはずなのに。

②保育園の仕組みについて
・1クラスが2部屋+1部屋を使うことができる
 ・目的に応じて部屋を変えられるように、部屋数はかなり充実している
 ・道具箱にはキャスターがついていて、ラクラク移動できる!
・1~2年は学年ごと、3~5年は異学年学級、6年は学校的な訓練を行う
 ・異学年学級はヴィゴツキーが有名
・子供がいなくなったらすぐわかるようにマークをつけておく
・シェルフィルターあり
・言語セラピストが駐在しており、先生のヘルプをする
 ・関係構築をする時に一番たいへんなのが"会話"だから
 ・言語が通じないとやはり関係構築しづらい。読み聞かせもなくなってきてるので苦労する
・道具や設備は、子供が使いやすいだけでなく、保育士も使いやすいような設計に

③食事について
・食事はなるべく全部食べるようにするが、苦手なものは強制せず、置いておく
・ホテルと同じくビュッフェ方式で、食べられる分を自己責任で取り分けるようになる訓練のためらしい

④音について
・防音装置が充実しており、子供が叫んでも他の部屋にはほぼ聞こえない
・防音にこだわるのは、以下の状態防止のため
 ・騒音により集中できない
 ・ナーバス(緊張状態)になる
 ・ストレスになる

⑤プレスクールについて
・6年生?からプレスクールに通う
・この時期の教室環境次第で言語への関心度が大きく変わるらしい
↓写真は、イラストと文字をセットにすることで、「ムーミンってこう書くんだ!」的な興味を引き出すためのものなのでは(という推測)

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