離婚話をはじめる(2)-子供のこと
前回の続きです。離婚話をはじめるにあたって、子供がいるのだけど、どう説明したらよいでしょうか。また、いつのタイミングがよいでしょうか。
この点も、人それぞれだったりするので、完全な答えというものはないですが、私の経験談からいくつか知見を共有させていただきます。
まず、離婚するタイミング。離婚カウンセラーの方から話を聞いたことです。子供が小学生1~4年生のうちは避けた方がよいとのことでした。自分は3歳のときに親が離婚しているのですが、確かに年齢が小さいと親のことなんて覚えていないし、すぐにそれが普通になります。喪失感や心の傷は大きくないのだと思います。それから、小学生高学年は親から自立しはじめる頃であり理解力も高まっているので、個人差はあると思いますが、離婚のことを相応に理解できるようになっているということでした。
もちろん、子供が小学生1~4年生でもDV(ドメスティック・バイオレンス)されているとか、そういった状態であればそんなことを言っていられるわけではありません。DVはあなたにも、それを見ている子供にも、あるいはその子供にも大きな傷を与えます。上記の避けた方がよい時期というのは、選べる場合の話です。
では、どうやって伝えたらよいでしょうか。
親と子供のこれまでの関係次第ですし、また、これからどういった関係にしたいかと親がどう思う、子供がどう思うかという問題であり、ケースバイケースだと思います。私が気を付けたことは以下のことです(私の場合は、相手(妻)が親権をとりましたので、私が子供と離れることになったケースです)。
・きっぱり話すこと(曖昧にしない、子供が淡い期待をする余地を与えない)。
子供はなんだかんだ言っても、親どうしにうまくいってもらいたいと思っています。どうしようもないという理解をしているケースもあると思いますが、それでもいがみ合っている状態ではないことなど、多少なりの淡い期待をしていると思います。
このとき、中途半端な説明をしてしまうと、淡い期待を抱かせてしまうので、結局は2回以上、子供を傷つけることになってしまうと思うのです。
離婚は残念だが、そのなかでもベストな選択をしたつもりであることも伝えました。
・親の間の問題と、親と子供の問題を明確に区別すること。
離婚するのは親同士の問題であること。離婚しても、親と子どもの関係がなくなるわけではないことを説明しました。なので、子供が会いたいときには、どちらの親にも会えるようにすることを約束しました。今後も、子供も大切にしたいということを伝えました。
・子供達の今後の生活における金銭的な不安を持たせないこと。
養育費などを詳しく説明する必要はありません。そもそも、このときに詳しく説明しても子供はキャパシティ・オーバーでしょう。きちんと準備をしていること、不安をもたなくてよいということを伝えました。