悲報:小児用RSウイルスワクチンの開発が打ち切りに
昨年、米モデルナと米ファイザーが高齢者や妊娠中の女性向けのRSウイルスワクチンの開発に相次いで成功し、承認を受けたことについてはわたしのnoteでも折に触れて書いてきました。
特に、小児に直接投与するのではなく、妊娠する女性に接種することで生まれてくる赤ちゃんにを守るファイザー製のワクチンについては注意点があり、こちらの記事で詳しく書いているので是非ご覧ください。
インフルエンザなどと同様、RSウイルス感染症が重症者しやすいのは高齢者と子どもです。高齢者用のRSウイルスワクチンはできましたが、小児用のRSウイルスワクチンは無いため、その開発が課題となっていました。
ところが、先日、米モデルナ社がmRNAのテクノロジーを用いて開発中だった小児用RSウイルスワクチンの治験を中止すると発表しました。
重症化の原因がワクチンであるかどうかは症例数が少なく、はっきりしませんが、打ち切りは決定しています。
モデルナが開発を中止した2つのワクチン
データを詳しく見ていきましょう。
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