豆腐を作って考えた「天然塩」と「天然にがり」の付加価値と安全性
昨今の日本食ブーム・健康食志向も相まって、ドイツのスーパーやドラッグストアではほぼどこでも「豆腐(Tofu)」が売られています。
と言っても、日本の豆腐のように水に入った水分の多いものではなく、持つとずしっと重く、水分が少なくぱさっとした食感のものが、圧縮パックに入って売られています。炒め物などにする分には「まあ許す」という感じですが、そのまま食べられるような代物ではなく、食べた感じも豆腐というより歯ごたえのある揚げといった感じです。
ドイツの豆腐事情については、写真入りで楽しく紹介している記事があったので興味のある方はこちらをご覧ください。
ドイツでもパック入り豆腐はいろんなメーカーから出ています。
わたしも日本に近い豆腐を求めていろいろ試してみましたが、どれも正直言って不味い!
普通の豆腐と同様、どこでも売られている「スモーク豆腐」については、スモークチーズやいぶりがっこの感覚で買って食べることもありますが、これは完全に豆腐とは別物のおつまみです。
日本の豆腐をドイツのスーパーに求めるのは諦め、自宅で作ることにしました。
豆乳とにがりで豆腐を作ろう
豆腐の材料は、豆乳とにがりだけです。
ドイツの豆乳とにがりで豆腐は作れるのでしょうか。
ドイツでは豆乳の濃度は概ね11%です。砂糖やコーヒーが添加されているものもありますが、無糖の豆乳もどこのスーパーでもドラッグストアでも手に入ります。
日本では、大豆固定分が
●豆乳では、8%以上
●調製豆乳で、6%以上
●豆乳飲料は、果汁系が2%以上、その他が4%以上
と規定されており、一般に「豆腐屋さんの豆乳」などとして売られている高濃度の豆乳は概ね10%以上だそうです。
豆腐が作れる豆乳の濃度は7〜14%です。
つまり、ドイツの豆乳は日本の一般的な豆乳と比較しても濃く、豆腐の材料としても合格ということになります。
ドイツの豆乳の方が日本より高濃度というのにはちょっと驚きました。
ドイツでは豆腐の材料は薬局で売っている!
次に、にがりです。
日本にいればネットで注文することもできますが、ここはドイツです。
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