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文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】

「文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】」はわたしが書くすべての記事を読みたいという方、定期購読で応援してくださる方向けです。執筆の舞台裏エピソードや医療関係者向けの特…
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2024年4月の記事一覧

世界に誇る日本の医療の「お値段」

先日、日本で腫瘍摘出の手術を受けたことについてはnoteでもお伝えしてきたとおりです。 https://note.com/rikomuranaka/n/nffc45b4c5ba9 いまはリハビリを生活の中心に据えた、本当に地味な日々です。楽しくはありませんが、今まで意識しなくてもできたことができなくなると、色いろな気づきがあって、自分のからだも世界も違って見えますね! さて、先日の入院では退院が週末だったため後日、病院から請求書が来て支払いを済ませました。金額自体はあら

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「パンデミック条約」の現在地

WHO加盟国は4月29日、「パンデミック条約」の最終文言をめぐる話し合いを再開する。5月27日から始まるWHOの第77回年次総会での採択を目指してのことだ。 パンデミック条約とは、世界がパンデミック再発を抑止に努め、次にパンデミックが起きた際に収束に向けて平等にワクチンに配分できるよう協力するための枠組みだ。 条約はワクチン義務とは全くの無関係13日、東京では「ワクチンが任意である日本の主権を無視して、接種を強要するWHOに強く抗議する」「健康を人質にしたWHOの横暴を許

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術後3週間:焦ラズ、落チ込マズが難しい

目覚めるたびに「また良くなっている」と感じられていた症状も、術後2週間を過ぎた頃から急に変化に乏しくなってきました。 

話題の「やせ薬」のパーキンソン病治療薬としての実力やいかに?

日本でも「奇跡のやせ薬」として話題の「セマグルチド」が、今度は早期のパーキンソン病の進行を遅らせる可能性があるという早期の臨床試験データが発表された。パーキンソン病とは脳に進行性の(元に戻らないで悪くなっていく)変性の起きる病気で、震えやこわばり、動作の緩慢、認知症などさまざまな神経症状を示す難病だ。米俳優マイケル・J・フォックスが20代で若年性パーキンソンにかかったことを知っている人もいるだろう。難病情報センターによれば、日本では1000人に1~2人、65歳以上では100人

手術は無事終わり、良性腫瘍でした

手術は無事終わり、腫瘍は良性で確定診断となりました。 大きな腫瘍だったのに、口の中から手術したため、手術したことは外目からは全く分かりません。体への負担も少なく、手術から40時間後、翌々日の朝には退院することができました。 日本で手術を受けるに至るまでの経緯については、こちらのnoteをご覧ください。 口の中は粘膜なので皮膚の傷よりも閉じるのがずっと早く、傷口を縫っていることもあってすぐ塞がるのだそうです。ただ、手術後3時間で口から水を飲み、翌朝には流動食も出て少し食べ