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スペイン巡礼とは?


スペイン巡礼って知ってますか?

別名、カミーノ・デ・サンティアゴとも言います✍️

日本の四国お遍路さんに似ているのですが
巡礼者は、スペインの北西にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指します。

サンティアゴ・デ・コンポステーラは
ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつ。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着!

キリスト教徒以外にも巡礼することが可能。
実際にはスペイン、イタリア、ドイツなどヨーロッパの国の人が多いです。
(以下参照。)

スペイン、イタリア、ドイツ、ポルトガル、アメリカ、フランス、イギリスの順ですがダントツはスペイン人!

退職したイタリア人にたくさん会いました

なんと、このスペイン巡礼の道は
1993年にユネスコの世界遺産にも登録されたそう。

街中に、こんな黄色の矢印があるので
それに従って歩きます!

宝探しのようで楽しくないですか!?💎


私は2017年に5月20日〜6月22日まで
1人で巡礼をしました。

ブログに書こうと思って
ずっと放置していましたが(笑)


結論として

人生が変わるほど楽しかったので
今回は私の体験をシェアします。


Rikoが巡礼をしようと思ったきっかけ


当時、旅好きで
50カ国くらいを周っていた私。

旅先で会った人に
この、巡礼のことを聞きます。

観光地に行くだけじゃなくて
1ヶ月スペインを歩くなんて
なんか過酷そう・・

でも
なんだか楽しそう!挑戦してみたい!

と思ったのがきっかけでした。

調べてみると
フルで巡礼すると
1ヶ月ほどかかるので
仕事の休みだけではできません。

そこで、
「退職して時間ができたらやろう!」
と決めていました。

仕事を辞めて
夏を待ち、実際に実行しました。

巡礼のルート


巡礼は基本は徒歩の人が多いですが、自転車でも可能。
(馬、ロバ、車椅子でする人も)

ルートは以下の通り。

こちらからお借りしました

1番有名なのは、フランスのピレネー山脈から始まる
「フランス人の道」
(上の図では、緑のルート)
全体の65%がこの道を通ってるそう。

その次が、ポルトガルの道(18%)、そして北の道(6%)と続きます。

2004年から蓄積されたデータを元に作られた 引用元は

私は海が好きなので
海沿いを歩く「北の道」を選びました。

山も多く、起伏の激しい道でしたが、
海を見ながら歩くルートもあり
サンセバスチャンやビルバオなどバスク地方を徒歩で回れたのも良かったです。

巡礼はただ歩くだけでなく
途中、観光地に連泊して観光するなど
かなり自由です。

「北の道」はイルンが出発地。日本からそこまでの移動はこんな感じ
日本→バルセロナ(飛行機)
バルセロナ→イルン(バス)

イルンのアルベルゲ(宿泊地)



北の道は人がやや少なめなので、
時々1人で歩くのは心細かったので
人との出会いが欲しい!という方は
フランス人の道がおすすめです。

サンセバスチャンでピンチョスを食べる
途中通ったゲルニカの街
ビルバオのグッゲンハイム美術館は必見
北の道は海沿いを歩くのが醍醐味!

あと、6月下旬からは
ヨーロッパの大学の夏休みが始まるので
学生が多くなります。

巡礼者が増えると
宿泊する場所が混んでくるので、注意です。


そういえば・・・!!!
オランダの自宅からずっと歩いて来た!
というオランダ人にも出会いました。
びっくりすぎますw


1日のスケジュール

1日のスケジュールはこんな感じ。
1日中歩くのではなく、朝歩いて、午後はゆっくり休んだり、観光したり。

6:00 起床・朝ごはん
6:30 歩くのスタート
10:00 カフェで休憩
13:00 アルベルゲ到着・昼ごはん
以降、
洗濯したり、休んだり、観光したり
20:00 夕食
21 時頃には寝ます。

朝早くの涼しい時間帯に歩きます。

スペインの朝は遅いので、朝暗い道を歩くことも


昼は暑いので午後は宿でゆっくりします。

巡礼路には
観光地も通るので
連泊して観光もたくさんしました。

地元のバルで食べるのも楽しかったです。



みんなで休憩
午後はのんびり


巡礼中はどこに泊まる?

巡礼路にはアルベルゲ(albergue) と呼ばれる
ユースホステルのような安宿があります。

アルベルゲは、
・自治体や教会などが運営する公営(publico, munincipal) 
・個人が運営する民営(privado)
 
があります。

一般的に公営の方が安い(寄付制のところもある)ですが
民営の方が清潔なところが多いです。

夏のハイシーズンの時は
巡礼者が多いので
宿の取り合いになります。

アルベルゲの靴箱

特に大都市では観光も含めて数泊する人もいるので
その場合は民営のホステルやホテルを利用するのもあり。

私が行った「北の道」は巡礼者が少なめなので
アルベルゲも少なく、規模の小さいものもあったので
民営のホステルに泊まったりもしました。

オシャレなところも
他の巡礼者と一緒に食事


準備・持ち物は?


持ち物の鉄則は軽く!!!!!

1ヶ月、荷物を背負って歩くわけなので
軽いのが1番です。

30リットルのバックパックで行きました。

ポイント
・服類は軽くて、乾きやすいものを選ぶ。
(歩き終わって、午後に洗濯したりします)
・生理用品など、現地調達できるものは現地で。

私の持ち物はこんな感じ。

・バックパック
・歩きやすい靴(写真参照)
・ゴアテックスのジャケット(雨の日用)
・ユニクロのパーカー
・Tシャツ
・レギンス
・短パン
・ワンピース(観光用)
・下着類
・靴下
・帽子
・携帯バッテリー(充電するのに便利)
・ロッカーキー(鍵)
・化粧品(最低限)
・日焼け止め
・シャンプー、リンス
・無印のフィルム(紙)タイプの石鹸
・歯ブラシ
・ビーチサンダル(宿で使う用)
・コンタクト液
・寝袋
・タオル(小さくたためて、速乾のもの)
・財布、カード

最低限の化粧品たち
ワセリンは特に使わなかったw
退職のお祝いにもらったもの
念の為に袋も。タオルはコンパクトに畳める

髪を洗うのも大変だろうな、と
この時のために散髪!😆


スペイン語が必要?


言語が話せない!と心配になりますよね。

結論としては、話せなくても巡礼できる!

実際、当時、私はスペイン語がほとんど話せず。。

「トイレはどこですか?」

を必死に覚えていきました。

とりあえず、必要なスペイン語は

・数字
・いくらですか?¿Cuánto cuesta?(クアントクエスタ)
・〜はどこですか? ¿Dónde esta 〜? (ドンデエスタ〜)

くらいです。
あとはジェスチャーとgoogle翻訳で乗り切りましょう!!!!

正直、どうにかなります。
スペイン人は親切な人が多いし
他の巡礼者はスペイン語話せる人多いので手伝ってくれます。

Rikoの人生はどう変わったのか?

実際に、私の人生がどう変わったのか?
というと。。。


はい、スペインに移住しました。

この巡礼だけではないですが

少なくとも
この巡礼が
私のスペインへの印象を良くしてくれました。

1ヶ月スペインを歩いて
たくさんのスペイン人に出会い
素敵な景色を見て

料理もお酒も美味しくて
自然が豊かなこの国が
ますます好きになりました。


今でもこのスペイン巡礼を振り返ると
楽しかった思い出ばかりが蘇ってきます。


そして途中で出会った
巡礼者からも
いろんな人生の生き方がある
いろんな価値観を学びました。


毎日
ただひたすら歩く。

その行為に、特に意味はなく
ただただ楽しそう。

それだけで
私は巡礼をしたわけですが


なんだか
人生も同じなのかな、と。

勝手に人生と巡礼重ねちゃって
意味を深くしようとしていますがw


スペイン人にとって 「今を生きること」が何より大切


スペイン人やラテン的な考えに

過去でもなく
未来でもなく
「今この瞬間を生きる」
というものがあります

今を楽しむ
今を味わう
今を感じる


巡礼も同じです。
ただ、ひたすら目の前の道を歩く
そのことが全て


登山にも似ているかもしれません

そこに山があるから登る

そこに巡礼地があるから歩く

もっとも、カトリック教徒にとっては
より特別な意味があるこの巡礼ですが

実は、それだけではなく

・スピリチュアルな体験
・観光
・自然とつながる
・人との出会い

これらの体験ができるのも
巡礼の醍醐味

もし人生に疲れたら
やりたいことがなかったら
なんとなく生きてるなあと感じたら

スペイン巡礼
おすすめですよ。


陽気なスペイン人と
豊かな自然
美味しい料理に触れたら

エネルギーが湧いて
また人生の再出発ができるかもしれません。

参考サイト

・El Camino con Correos 
(スペインの郵便局のサイト。翻訳機能使いながら見てください)
・アルベルゲ情報
・日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会

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