ストレスとうまくつきあうこと
こんにちは、りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。なんと、前回の投稿から1ヶ月も空いてしまいました・・・本当に申し訳ありません。
今回は以前「セルフケア」のことを書かせていただきましたが、もう少し詳しく、ストレスとのつきあい方を書いていこうと思います。
ストレスは常にあるもの
こころの耳のサイトは以前からよく紹介させていただいていますが、「ストレス軽減ノウハウ」のトップページに以下のように記載されています。
ストレスは、私たちが生きていく上で避けることのできないものですが、うまく対応することができれば成長にもつながります。ストレスに気づき、ストレスに対処することができれば、また、多くの人の支援を受けて適切に対応することできれば、人生を豊かに送ることができます。
ストレスは避けて通れない、常にあるものなのです。適度なストレスが人を成長させるとも言われています。そのため、ストレスを溜めすぎない、うまく付き合っていくことが大切ですし、求められています。
ストレスへの気づき
どういう時にストレスに気づくのか、ということについては、「ストレス軽減ノウハウ」にも書かれていますが、自分の中に起こった変化と最近あった出来事を振り返ることで気づくことができます。
自分の中に起こった変化については、
出来事では
厚生労働省「こころの健康 気づきのヒント集」に載っている図を引用します。
眠れなくなったり、イライラしたり、今までよりも集中力がなくなりミスをしたり、遅刻や早退、欠勤が増えるなど今までになかったことが見られるようになります。「あれ、おかしいな」と自分で気づける場合と、他の人から「いつもと違うね」と言われて初めて気づく場合とあると思います。その気づいた時に最近あった出来事などを振り返ると思い当たることがあるかもしれません。
ストレスは仕事からくる要因と、仕事以外の要因、個人の要因があり、それに緩衝要因という上司・同僚・家族・友人からのサポートがあるかどうかでストレス反応が変わり、時間経過なども加わって疾病に至ることもあります。この緩衝要因が十分に得られているかどうかは大変重要です。
気づいた後は、この図のように傾聴し、適切な部署に繋ぐことで早期に介入ができます。また普段からお互いに声かけをし、話しやすく相談しやすい雰囲気を作っておくことも非常に重要です。
ストレスセルフチェック
こころの耳で紹介されている「5分でできる職場のストレスセルフチェック」は簡単に今の状態をチェックできるので、気づいた時に、休み時間などにチェックしても良いと思います。その結果から気づくこともあるからです。
ストレスを感じた時には、誰かに話をすることも効果的です。先程の緩衝要因として挙げられていた「上司・同僚・家族・友人」に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。気持ちを言葉にすることも大切です。
ストレスの対処
ストレスがわかったところで、ではどうすればいいか、ということになります。こころの耳「ストレスの対処」ってどんなこと? の中で下記のように書かれています。
3つのR Rest(休息・休養・睡眠)、Recreation(運動、旅行などの趣味娯楽や気晴らし)、Relax(ストレッチ、音楽などのリラクセーション)のなかで、自分で取り入れやすいものを取り入れてみましょう。体を横にして休むだけでも良いですし、聞いていて楽しくなるような音楽を聴くことや物語に入り込めるような映画なども良いと思います。
以上になります。今回は労働衛生コンサルタント試験対策というよりはストレスのことをより詳しく書きました。参考になれば嬉しいです。
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