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【要点まとめ】『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』

現役保育士・日本語教師オススメ本
『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』

子どもの学力は「家庭環境」で決まる

もちろん、子どもの個性や学力、教育方針の合う合わないは様々です。
ですが、子どもに無理強いせず、自然と学力が上がる環境づくりを、親が心掛けることも大切です。

わたしも実際に「語彙力が高い」「探求心がある」と思った子どもたちの家庭には、必ず地図や図鑑が置いてありました。

その1【図鑑】

実体験とリンクさせる

大切なのは、実体験とのリンクです。
たとえば、公園や散歩中、変わった虫を見かけたとしましょう。
その時、「あの虫、お家に帰ってから調べてみよう。よく見て覚えておいて!」などと声掛けをします。すると、子どもはがぜん、やる気を出します。
虫だけでなく、季節の草花、その日の天気や雲などを観察するのもオススメ。

家に帰って図鑑を開いたとき、「何色だったっけ?」「どんな形だっけ?」と声をかけ、子どもが教えてくれたら「よく見ていたね」「すごい!」とほめてあげましょう。図鑑などを介した親子の会話を楽しんでください。

「図鑑を開く」 →「子どもの心が動く」ではなく、
「子どもの心が動いた!」 →「そこへ図鑑を放り込む!」という流れです。

著:小川大介『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「図鑑」「地図」がある』

確かに、子どもが興味のないことに「これを見なさい!」と指示しても、子どもは「やらされている」という気持ちになるだけです。
できれば子どもの興味のあること、少し声掛けをすれば興味を持てそうなこと、を意識すると良いかもしれません。
声掛けをしても極端に興味が薄いようなら、無理強いをしない方が◎

どのような「図鑑」がいい?

幼児期の子どもには、絵本タイプがオススメ。

図鑑もいろいろなタイプがあるので、少し大きくなると、一緒に選んでも面白いかもしれませんね。

①「ザ・図鑑」タイプ
「動物」「植物」「宇宙」などジャンル別に分かれた「これぞ図鑑」タイプ。
「学研LIVE」や「講談社MOVE」「小学館NEO」といったシリーズが、出版社ごとに発刊されています。

②Q&Aタイプ
『よのなかの図鑑』や『からだふしぎ図鑑』など。

③「ビジュアル百科事典」タイプ
『ZOOM大図鑑』や『こども大図鑑』は、アート感覚で想像力をふくらませてくれ、大人でも十分楽しめます。

図鑑を見るポイント

  • 面白そうなところだけ見る

  • 子どもが興味を持ちそうなところだけ見る

  • ビジュアルを楽しむ

例えば動物園や水族館にポケット図鑑を持って行くのも◎

「子どもの好奇心を伸ばすのに図鑑はとても有効」だと、この本でも書かれていました。図鑑、ぜひ子どもと一緒に楽しんでみてください。

この本の【要点まとめ】も書いていますので、ぜひご参考に↓↓

【要点まとめ】『「賢い子」に育てる究極のコツ」|りこ|note


その2【地図】

子どもの目線に地図を貼る

貼る位置を決める際のポイントは、子どもの目線です。 
リビングに貼るときは、いつも座っているソファの位置から見やすい壁やテレビの横の壁など、子どもの目線が行きやすい場所を探してください。このとき、子どもの目線の高さにピッタリくるようにします。私は、子どもの座り位置に座ってみてシミュレーションし、子どもの成長にあわせて数センチ単位で貼る位置を変えていました。  
また、子どもだけが一方的に地図を見る形ではなく、親子で一緒に見て会話ができるところに貼ることも大切です。

学習ポスターは、お風呂に貼るタイプが多く出ています。リビングにかぎらず、浴室も絶好の学習空間です。狭いため、子どもの目線が行きやすいのがメリットです。 
座って体を洗うとき、正面にくる位置はどこか。立って体を流すときはどこか。子どもの動作を観察しながら、地図の位置を微調整していきます。

著:小川大介『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「図鑑」「地図」がある』

わたしの実家のリビングにも日本地図と世界地図が貼ってありました。
何かニュースで地名が出ると、日本地図を指さして、「この辺りだよ」と両親が教えてくれていた記憶があります。

地図だけでなく、地球儀も◎

地球儀は、子どもがひとりで持ち歩けるサイズのものにすること。
あまり大きすぎると子どもが自力で持てず、大人に頼んで取ってもらっているうちに、「今知りたい」という子どもの気持ちが冷めてしまいます。 
高さ 25 ~ 30 ㎝くらいのものがベストだそうです。

最近は、個性的な地球儀も発売されているようです。

・国旗イラスト付き地球儀
 →カラフルな国旗から世界中の国の位置を探し、確認できる。

・しゃべる国旗付き地球儀
 →専用タッチペンで国や国旗にふれると、音声で国名、首都名、人口などの情報を教えてくれる。

その3【辞書】

【幼児期】入門は「ことばえじてん」

子どもと一緒にパラパラ見るだけでも楽しいですし、見たことはあるけど、意外に名前を知らないものも語彙として定着させることができます。


【幼児~小学低学年】本を読めるようになったら

「えじてん」から「小学国語辞典」までの橋渡し的な辞書に『ドラえもんはじめての国語辞典』があります。小さな文字が並んだ「辞書」の入り口としておすすめだそうです。


【小学中学年ぐらいまで】言葉への関心が高まってきたら

「小学国語辞典」は、小学校中学年ぐらいまでの学習をカバーできる手軽な辞書で、小学校中学年ぐらいまでなら必要な語句の8割はカバーできるそうです。 
辞書を選ぶときは、何でもいいのでひとつ言葉を決めて、いくつかの辞書で、その同じ言葉を子どもと一緒に調べてみます。どの説明が子どもにとって距離が近く、わかりやすいかが辞書選びの判断基準。
実際に書店へ行って、子どもと一緒に選ぶのも楽しそうですね。


【小学高学年~】自分で辞書引きするようになったら

ある程度、辞書を使うことに慣れてきたら、小学校高学年ぐらいから高校レベルまでを、おおよそカバーできる辞書に移行します。 
このレベルの辞書は、文章理解を深めたり、言葉の感覚を育てるのに適しています。子どもが強く関心を持っていて、十分に調べたいときなどは、深く幅広く調べられる大人用の辞書を渡しましょう。
辞書になじみ、さらに深く使いこなせるようになるため、プラス αで揃えるといいのが類語辞典、ことわざ辞典、敬語辞典、英和辞典など。どれも使う頻度は決して多くはないのですが、手元にあると学びのチャンスはぐんと増えます。国語辞典と図鑑のビジュアル的要素が融合した『きっずジャポニカ』などの百科事典も、辞書の学びをさらに強化してくれるツールです。スペースに余裕があるなら、ぜひ置いておきたいものです。 
最近は、「ドラえもんの学習シリーズ」「ちびまる子ちゃんの満点ゲットシリーズ」など、まんがで言葉を学ぶタイプの本がいろいろと出ています。お子さんの好きなまんがを入り口にしてみるのも良いでしょう。

著:小川大介『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』

関わり方の工夫

  1. 知識が増えて、ちょっと自慢したいようなとき
    「なになに?お母さんに教えて!」
    「すごいね、そんなことも知ってるんだ!」

  2. わからなさそうにしているとき
    「この辞書に載っているかな、一緒に見てみよう」

  3. 自分でやりたいけど、やれる自信がなさそうなとき
    「どれで調べようと思ったの?いいよ、それ正解。載っていると思うよ」
    →うまく見つけられなくても、「お母さんも載っていると思ったんだけどな~」と責任を引き受けてあげること。

  4. 知識が増え、自分で考える力を持たせたいと思うとき
    「その言葉もいいけど、他のもっとかっこいい言い方もできるかな」
    「○○って言葉もあるんだけど、知っておくとすごくいいよ」
    →知識欲をくすぐる声掛けを。

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