【要点まとめ】『頭のいい子が育つ10歳までの習慣』
現役保育士・日本語教師オススメ本
『頭のいい子が育つ10歳までの習慣』
脳科学者によると、10歳という時期は、ちょうど歯が生え変わるように劇的に変わる時期だそう。
それまでは自然に頭の中に入っていた内容が、徐々に丸暗記しないと覚えられないようになる転換期。
それまでの時期に、子どもに何ができるかがポイントになります。
10歳までに能力を伸ばす法則「はみがきよし」
【は】は「話す」
親子のコミュニケーションを大切にすること。
親子の対話が豊富な家庭では、「見える学力(認知能力)」と「見えない学力(非認知能力)」の両方がアップするため。
親子の対話は、思春期に入り、自己主張が強くなる10歳までが勝負。
【み】は「見る」
子どもと一緒にいろいろなものを見ること。
そして可能な限り、本物を見せること。
本物には子どもを夢中にさせたり、好奇心をくすぐる魅力がある。
子どもの興味を倍増させ、視野が広くなる。
【が】は「書く」「描く」
「書く」「描く」ことを通して、思考力や表現力を高めること。
■年長~小学低学年
・今日の出来事や楽しかったことを親子で話してみる
・簡単な短い文章で日記をつけさせてみる
・読み聞かせや音読教材で、本や文字に親しませる
・絵を見ながら短いお話を作ったり、詩を作ったりさせてみる
オススメ音読教材
わたしも低学年のレッスンで使っていますが、1つ1つが短いので、子どもたちも負担に感じず取り組めます。継続して行うことで、文字をまとまりで読めるようになります。
■小学3~4年生
・文章を読んで、内容や感想をまずは言葉で伝えられるようにする
・宿題とは別に、作文や感想文を書かせ、文章の型を教える
・俳句や短歌を作らせてみる
・数百字程度の日記をつけさせてみる
ちょっと堅苦しく感じる俳句や短歌も、学んでみると楽しいです。
子どもと一緒に取り組んでいて、意外と親御さんがハマるパターンも!
■小学5~6年生
・新聞を読んで親子で意見を言い合う
・時事ネタをテーマに親子で取材や調査をし、文章でまとめさせてみる
・慣用句や四字熟語、ことわざなどを習得させる
子どもが楽しくなければモチベーションも下がります。
楽しく学べる教材もたくさんあるので、活用してみてください。
【き】は「聞く」「聴く」
親が「お話名人、聴き名人」になれば、子どもも「お話名人、聴き名人」になります。
傾聴
ながら聞きではなく、目を見てしっかり聴く。
まずはあまり親の意見は言わず、子どもの話に共感する。質問
子どもの話をさらに引き出したり、子どもの気持ちを乗せたりするために重要な要素。具体的には、子どもに話しかけるときに、なるべく「?」がつく語りかけをする。承認
子どもをほめたり認めたりすること。
ダメな部分を指摘し叱るのではなく、評価したり、子どもの人格や存在そのものを肯定したりすること。
周囲から評価されれば、俄然やる気になるのは大人も子どもも同じ。提案
子どもに親の考え方やアドバイスは伝えるが、それを受け入れるかどうかは子どもの判断に委ねる。
【よ】は「読む」
・繰り返し読む
・役になりきって読む
・感想を述べ合う
【し】は「調べる」
「調べさせる」ことで、子どもの知的好奇心を煽り、集中力も鍛えられます。
本を読んだり、図鑑を見たり、誰かに聞いたり、自分なりの方法で、興味のあることを「自分で調べる」ことで、深い思考力が身に付きます。
親のサポートの重要性
「ピグマリオン効果」
とは、親が子どもの将来性に確信を持ち、「この子は必ず伸びる」と信じて接すれば伸び、そうでなければ伸びないということ。
「ゴーレム効果」
とは、逆に、親が子どもに期待を持たず、その結果、成績が伸びないことを言う。
親がどれだけ子どもの可能性を信じ、物理的・精神的サポートをしてあげるかが大切。
V‐MAPとは
V=ビジョン
「うちの子には、将来、こんな人間になってもらいたい」という将来像を思い描くこと。
「勉強だけでなく、芸術的な素養も身につけた大人になってほしい」など、大きなフレームで子どもの将来を見据え、両親で話し合っておくこと。M=ミッション
そのために、「塾で主要科目の勉強をさせるだけでなく、絵画や何か楽器も習わせよう」などと、具体的に何をさせるかを決めること。A=アクション
決めたら実行してみること。
もちろん、子どもの反応を見ることは大事。
嫌がるようなら無理強いはしないのが条件。P=パッション
子どもに対して情熱を持って接すること。
勉強面で親が熱くなりすぎるのは禁物だが、かといって、放任したり、忙しさを理由に子どもと向き合わないのは良くない。
「はみがきよし」( =話す、見る、書く〈描く〉、聴く、読む、調べる)の重要性とは、それらが、「見える学力(認知能力)」ばかりでなく、「見えない学力(非認知能力)」を育てること、社会を生き抜いていく力の育成に、大いにプラスになること。
「あきらめない」「投げ出さない」子どもに育てるためのポイント
早寝早起き、しっかり食事
ここでも規則正しい生活習慣と、きちんと食事を摂ることは重要。生活リズムが確立すれば、子どもの精神が安定してくる。家庭でのルールを決める
「お風呂の掃除担当」「外で遊んでいても五時には帰宅」などとルールを決めたら、それをしっかり守らせる。
最初は守りやすいルールを決め、「これならできるかな?」と問いかけ、子どもが同意して決めるところからスタート。
「自分で決めたことは守らなければ」という責任感が育つ。
当然、親も決めたルールは守ることが必要。食事は、できるかぎり家族全員そろって摂る
できるだけ、全員が揃い「いただきます」をしたうえで食べ始めるようにする。
「親が赤信号を無視して道路を渡らない」「エレベーター待ちで子どもの前でイライラした表情を見せない」なども含め、親が率先して「待たなければいけない時もある」ことを教える。あきらめが早い子には、アドバイスを
叱ってやらせるより、「なんで困っているの?」「どこがわからないの?」と聞き返し、アドバイスを与え、子どもが再び取り組めるようサポートする。
そして再び取り組み始めたら「がんばったね」とほめること。子どもが何かに没頭しているときには邪魔しない
子どもが何かに打ち込んでいるとき、親が隣でテレビを見たり、長電話したりしないこと。
習い事の時間が迫っているようなときでも、可能な限りずらしてでも没頭している子どもをサポートしよう。そうすれば集中力がつく。お小遣いをあげすぎない
与えるなら「ひと月いくら」の定額制にし、与えた範囲でやり繰りさせる。何かをねだっても簡単には買い与えず、お小遣いが貯まるまで待つことや、クリスマスや誕生日までがまんすることを教えること。勉強の環境設定は子どもにさせる
勉強場所である食卓や自分の机の整理整頓、学校に持っていくランドセルやカバンの荷造りなどは、子ども自身でやる取り決めを。
子どもは自分で環境設定をすることで、遊びから勉強へと気持ち気持ちを切り替えたり、自分が持っていくものに責任を持つようになる。親も我慢している姿勢、努力している姿を見せる
子どもだけにがまんさせていると、「どうしてぼくだけ?」という思いにかられる場合も。
親も何かをがまんする、何かをあきらめずにやりとげる姿勢を示せば、子どもも見習うようになる。さらに「今、がまんしてやりとげたら、将来、どんないいことが待っているか」を話して聞かせると効果大。
詳しく読みたい方は
ここには紹介しきれなかった「母親のかかわり方」「父親のかかわり方」のアドバイスも参考になると思うので、読んでみてください。
それぞれの家庭で、働き方や子どもとの関わりに割ける時間等が違うと思いますが、参考になる点も多いですよ♪
今ならKindle Unlimited(月額980円で読み放題)に入っています。
初月無料なので、登録をして本を読み終わったら解約、も可能です!
登録はコチラから↓↓