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【徹底解説】「ホスピス」が今必要な3つの理由。2030年には看取り難民が47万人に?!
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本記事では、「ホスピス」の存在がなぜ今必要とされているのか「ホスピスの必要性」についてまとめています。
そもそも「ホスピスって何?」という方はこちらをご覧ください↓
「ホスピス」が今必要な3つの理由
(1)2030年看取り難民47万人問題
(2)家族の在宅介護の負担増大
(3)コロナをきっかけに死生観の変容
(1)2030年看取り難民47万人問題
日本は2025年に団塊世代がすべて75歳以上になり、医療・介護の提供体制が追いつかなくなる可能性が高い、と言われています。
それに追い打ちをかけるように、厚生労働省が入院期間短縮の方針を進めており、特に治療の施しようがない終末期の患者は退院を余儀なくされるパターンも少なくないようです。
病院に入院せず自宅で過ごすと訪問サービスが必要不可欠になりますが、それ以外の時間は次は家族が仕事との両立や精神的な苦痛を感じながら介護をする必要があり、負担が甚大になります。
また家族や親戚がそばにいないと、そもそも在宅で過ごせないということもあります。患者の6割は「最後は自宅で過ごしたい」と答えている一方、それが叶わないケースが非常に多いのです。
また、現時点でも訪問看護師の人手不足が騒がれているので、今後患者がさらに増加すると、患者に対しての看護師が足りない問題が生じることは自明です。
このままだと今後、
・容態が悪化したので、近くの救急病院に搬送したところ、受け入れられるベッドがないと言われる
・近くの訪問看護ステーションに問い合わせても、今の患者さんで手一杯と断られてしまう
などの事例が多発することが見込まれます。
そしてこの病院でも在宅でもケアを受けられない「看取り難民」の人数は2030年には47万人にも及ぶと言われています。
これは全死亡者数の28%に当たるため社会的にも大きな問題となります。
「ホスピス」はそんな「看取り難民」が頼ることができる選択肢の一つとなるわけです。
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(2)家族の在宅介護の負担増大
上述した通り、在宅介護が始まると家族への負担が大きくなり、実際に現在4人に1人が介護鬱と言われています。
その大きな要因としては、主に2つ。
1つ目は仕事と介護の両立が限界を迎えること、そして2つ目は精神的な苦痛が大きくなること、です。
夫婦共働き世帯の割合は7割にも及び、在宅介護となるとほとんどの家庭が仕事との両立になる可能性が高いです。
訪問サービスなどを活用したとしても、それ以外の時間は身の回りのサポートが必要になります。
その結果、介護が原因で仕事を辞めざるを得ない人が増加しており、実際、過去1年間で「介護・看護のため」に前職を離職した人は約9.9万人にものぼるそうです。
さらに、介護の経験がない方が多いので、急に始まる介護に対して正解がわからない不安や、家族が弱っていく姿を見ることの精神的に苦痛はとても大きいです。
そして、介護が終わってから燃え尽きてしまう方も多く、日本では年間2万件ほどの自殺がありますが、そのうち年間200件ほどの自殺の原因・動機として「介護・看護疲れ」が推定されています。
そこで、「ホスピス」に預けることができれば、家族への負担を少しでも軽減することができますし、精神的な苦痛も多かれ少なかれ取り除くことができるでしょう。
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(3)コロナをきっかけに死生観の変容
私たちの死生観はコロナパンデミックをきっかけに変容したと言われています。
例えば、新型コロナウイルスで亡くなった志村けん氏の遺族が、「遺骨になってから初めて志村氏と対面できた」と話した事例があるように、コロナ禍を経て最期の瞬間に間に合わなかったことを悔やむ「臨終コンプレックス」を抱えている方が多くいるようです。
また、癌という困難な病気や難病に直面した時に患者とその家族は、「生」そのものに疑問と、自らの人生の意味、死後の恐怖などについて苦しみを抱くことになります。
そこで、患者の人生や価値観、信念に深く関わるケアのため、患者が抱える苦悩やつらさを支えるために「スピリチュアルケア」が必要とされます。
「スピリチュアルケア」はホスピスに限らず、病院や訪問サービスも提供しているところはありますが、24時間患者と家族に接することができるホスピスでは、ケアをより受けやすくなるでしょう。
また多くのホスピスではお看取り後の、残された家族の喪失感を癒すための「グリーフケア」も提供しています。悲しみや喪失感に苦しんでいるときに、立ち直れるようサポートすることです。
最期の迎え方に関する家族とのコミュニケーションが重要で、一人ひとりの「自分がどのような最期、豊かな死を迎えたいか」の思いを尊重してくれるホスピスを見極めましょう。
以上三つの理由から、ホスピスのニーズは今後も拡大していくでしょう。
ホスピス選びの際には患者やご家族にとって、本当に居心地がいい場所、納得できる場所を探してみてくださいね。
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「ホスピス」が今必要な3つの理由まとめ
(1)2030年看取り難民47万人問題
団塊世代がすべて75歳以上になり、医療・介護の提供体制が追いつかなくなることが予想される。病院に入院できず、在宅でのケアも受けられない「看取り難民」が増大する。
(2)家族の在宅介護の負担増大
介護と仕事の両立、及び、介護で感じる精神的な苦痛に苦しむ家族がとても多い。退職を余儀なくされたり、介護疲れによる鬱が社会問題となっている。
(3)コロナをきっかけに死生観の変容
「死」に直面した患者とその家族に対しては「スピリチュアルケア」「グリーフケア」などの手厚いメンタルケアを通じて、「死」を受け入れられるようなサポートが必要。
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