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初めてのセラピストと過ごす室内。

新たなセラピストと初めての室内がスタートした。
会うのは初めて。

スイッチ入るかわからない。
そう洋服脱ぐのかさえわからない。

お互いのことを知りたいから、ケーキ買って用意したの。食べならがお話し。
その間ね、時折り顔を覗いてくる。
それも距離が近い。でね、じっとリコのことを見てる。

近い、見過ぎだと思う、恥ずかしいからって何度も言うのに、何も言わなくて、セラピストは辞めないの。

無理して話すこともなく、時間は自然に流れていく。会話の中で、確かめポイントはたくさんあったよ。なんかね、わかってたよって言われそう。

ペース全然掴めないの。手のひらの上で転がされてる感覚がね、気恥ずかしくて、嬉しくて。きっと表情でバレてる。
もっと距離縮めてくるでしょ。ぎゅーって。
力加減がね、安心感を与えてくれる。絶妙でちょうど良いの。

だんだんゼロ距離のお時間が近くなって。
どうやってアプローチしてくる?どうやってスイッチ入れるの?って、リコは思ったの。

一緒に入る?ってお風呂。初めてなのに、うんって、言ってた。もしかして、言わされた?魔法かけたのね。

もっと、すごいことが起こった。
お風呂に入る時、入った時、初めてのことが連続したの。恥ずかしいからダメなのに、拒否しないリコが居て、拒否しようとしたら、セラピストの目がリコの顔の前。

大丈夫だよなのか?ダメじゃないよねなのか?任せて良いよなのか?言葉は無いのに、目がすべて語るの。ずるい。

それで、身体を重ねて、唇も重ねる。
気持ち良い感覚になる。リコは溶けてしまいそうになってた。きっと、これも表情でバレてる。

お風呂から出て、この後は任せるで良いねって。セラピストの手が、指が、口が、リコの身体に触れる。ドキドキが止まらない。
丁寧に優しく触れる、身体を重ねる安心感、気持ちの良いキス、絡み合う指、絡み合う足、重ね合う身体、
すべてに気持ちが乗ってる。

リコは幸せを堪能してた。セラピストはリコの身体の反応から、きっとわかってたはず。

でね、これがセラピストの作る世界なのねってリコは言ったでしょ。
いつから、リコが世界に来るって思ってた?わかってた?には答えないの。意地悪。
でね、入り口で待ってただけだよって。

リコは入ったのね。その世界の一部分を見たのねって。出口はどこなの?聞いたら、

出口はないよって。意地悪。

その時、リコは非現実の世界に居たの。
えっ、無いの?って言ったでしょ。

幸せな気持ちが溢れてた。
決して強引ではなく、リコの身体に触れてくれた。

目をつぶれば、セラピストの顔が映る。
ずるい目がリコを見つめてる顔。

幸せな時間と空間をもらって、心と身体を満たしてくれたね。

リコは、あなたを見つけたみたい。
安心して会えるあなた見つけたみたい。

ちゃんと伝えたい言葉がある。
ありがとう。そして、これからよろしくね。

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