紆余曲折した"学生スタッフチームの目標決め"の行方は?
こんにちは!
立教大学経営学部4年 BL2統括の唐鎌光生です。
いきなりですが、読者のみなさまの中で"目標"を設定した経験のある方はどれほどいらっしゃいますか?経営者の方であれば「中期経営計画」、マネージャーの方であれば「KPI設定」かもしれません。
いずれにしても、どの組織でも目標を設定するタイミングは訪れると思います。そしてその目標に向かって組織は動くわけですから、目標設定は組織にとって最も重要なフェーズと言っても過言ではありません。が、とても難しいですよね。。。
今回の投稿では、立教大学経営学部コアカリキュラムのBL2において、運営陣が2022年度の目標設定をするプロセスに密着します。目標が決まるまでに紆余曲折ありましたが、こだわりを持って決めたので、最後までご笑覧いただけると嬉しいです!
▼「BL2とは」をご紹介している投稿はコチラ!
1. 目標決めとは
BL2の特徴の一つとして、「チーム目標決め」があります。SA・CA・DAが一丸となり、自分たち自身で"成果目標"と"状態目標"を決めます。
BLP全体の大きな目的として、「受講生のリーダーシップを高めること」が掲げられています。このBLPとしての目的を果たすために22BL2運営陣として何を目指すのかを決めていく。それがこの目標決めというプロセスです。
そしてこの目標決めは、BL2運営陣が初めて1つのもの(共通言語)を創り上げる経験でもあり、彼ら彼女らにとって意味の深い取り組みとなっています。
企業でも試行錯誤されるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定と似たような取り組みである学生スタッフチームの目標決め。かなりストレッチの効く経験になりそう...(笑)この背伸び経験に対して、運営陣はどのように取り組んだのでしょうか?
2. 22BL2運営陣の目標設定
2.1 順調だったはず…なのに!?
目標決めの最初のステップとして、コースリーダー・田中聡先生からお話いただきました。このレクチャー自体も、チームビルディング班からの依頼です。
チームとは何か。
上手くいくチームとそうでないチームの違い。
チーム目標を決める中で大事にして欲しいこと。
これらについてお話しいただいてから、チームビルディング班が進行を始めました。チーム目標決めの期間はコロナウイルスの感染を危惧し、全てオンラインにて打ち合わせを実施しました。そのため、一体感を保ちながら進行することにも難しさがあり、チームビルディング班の進め方に注目が集まっていました。
▼チームビルディング班の概要はコチラ
まず、成果目標と状態目標を山登りに見立てて定義しました。17名という運営メンバーがいる中で、このように言葉の定義をして前提条件を揃えることは必須となります。みんながそれぞれ違うバックグラウンドを持つため、言葉の定義をしないと認識統一が難しくなるためです。
目標のイメージを共有した後、具体的にどのような目標にしたいのか、個々人からアイデアを出していきます。
成果目標としては、
・受講生の自己理解
・ビジネスの理解
・キャリアの理解
状態目標としては、
・自信を持てている状態
・各々の軸や色が出ている状態
・受講生から憧れるような状態
などが挙げられました。
チームビルディング班はこれらの案をまとめることに苦労していましたが、評価軸を定めることで方向性を考えることにしました。
目標設定のSMARTの観点に加え、
・全員が達成したいと思えるか
・常に意識できるシンプルな言葉になっているか
といった評価軸によって、優先順位が定められました。
評価軸を踏まえて決められた成果目標の方向性は、「新しい自分の強みが他の人に影響を与えていることを実感する」というものでした。
しかし、冒頭でも述べたように成果目標とは「いつまでにどのような成果を生み出すのかを明確にしたもの」です。成果目標の定義からも、評価軸のSMARTの観点からも離れてしまっていました。
運営メンバー1人1人の意見を汲み取るうちに目標の文言が少しずつ抽象的になり、いつしか評価軸とは違う方向性になってしまっていたのです。
2.2 これぞリーダーシップ
チームビルディング班も運営メンバーも、一度決めたこの方向性をもとに「えいや」で決めてしまいたい気持ちはあったと思います。ここまでのプロセスで、既に多くの打ち合わせ時間を要していました。
しかし、それでも諦めずに踏ん張りました。
「もう一度、チームビルディング班に持ち帰らせてください。」
投げやりに目標を決めきってしまうこともできたとは思いますが、逃げずに向き合う決断をしました。
時間も少ない中で、再度チームビルディング班は進め方を検討し、コースリーダー・田中先生にも客観的なフィードバックを求めました。そして、目標決めで使える最後の打ち合わせの時間がやってきました。
事前に運営メンバーから集めた意見を踏まえて、チームビルディング班から改めて成果目標・状態目標の方向性について提示されます。
白熱した議論が始まりました。
あるメンバーは議事録を取り、
あるメンバーはイメージ図を見せ、
全体で認識統一を図りながら進めます。
そしてようやく、
長い長い議論を経て、目標が決まりました。
22BL2運営陣の成果目標・状態目標は、こちらです!
成果目標は、
・BLPの目的である「受講生のリーダーシップを高めること」
・BL2ならではのビジネス、キャリアの2つの観点
で計測することになりました。これは学部で定期的に調査しているアンケート結果を基に判断します。
状態目標は、
・Lasting=長続きする、終わった後も続く関係
・BLack=みんなの強みを混ぜ合わせて黒になる(誰か一人でも欠けると黒にはなれない)
・大文字BL=BとLが2つずつで、BL2
といった意味合いを込めて考えられました。
これにて、長く険しい目標決めのプロセスが終了しました。とても大変だったはずですが、運営メンバー全員がやり切った笑顔を見せていました。
大きな背伸び経験、本当にお疲れさまでした!
3. チームビルディング班にインタビュー!
最後に、目標決めを取りまとめたチームビルディング班のメンバー3人から、一言ずつコメントをいただきたいと思います!
4. おわりに
今回の投稿では「BL2運営陣の目標決め」についてご紹介しました。学生スタッフチームの目標決め、いかがでしたでしょうか?
「学生の、学生による、学生のための組織」
BL2とは、そんな環境です。決められたプロセスもないし、誰にも答えなんてありません。それでも、自分たちで決めていく、それがBL2という環境です。
目標が決まった今、BL2運営陣がどのようなチームへと化けるのか。そしてBL2運営の経験を積んだ彼ら彼女らが、社会に羽ばたいた時にどのような活躍をしていくのか、今から楽しみです!(親バカと言われてしまいそうですが...笑)
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました!この投稿を通して、少しでも立教大学経営学部BL2に興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、今日も素敵な一日になりますように。
唐鎌光生