超ショートショート「作者不詳」
締切に間に合わない。
クリエイターならば誰しもが通る道だと思う。
締切間近にも関わらず次の話のネタが思い浮かばない。
「やはり死んだ主人公の描写を最後に入れたのが悪かったな」
今後の展開を深く考えず、とりあえず盛り上がりそうなシーンで話を終わらせてしまったのが災いした。当然ここで主人公を殺して作品を終わらせることなどできないから、どうにか解決策を考えなければならない。
しかし、焦れば焦るほどアイデアが出てこなくなるのは世の常である。
何も変わらない部屋の中で、机上にある