訓練時✿言語聴覚士が行うポイント
こんにちは!
ことのはな 言語聴覚士 沼野です(^^)
今回は訓練の流れになります(^^)
前回と前々回は、評価時に大切なポイントをお伝えしました★
評価のあとは訓練!ということで訓練の流れを説明します。
これを抑えておくと
言語聴覚士のみではなくや支援に携わる先生方、
ご家庭で関わる保護者様等
多くの方に役立つと思い、投稿します。
少しでも多くの方の理解につながると嬉しいので、
画像と文字を多めに投稿します(^^)♪
1.訓練の大切さ
聴取したこと・見えたことを踏まえて
訓練に活かしていきます★
せっかく得た情報を活かし、大切な訓練に結びつけます。
訓練は一人ひとり全く違うものになります。
その子に適したもの・適した教材・適した提示方法・適した時間配分等
細かいところも考えて提供します。
2.訓練の概要
訓練の概要を把握しておき、1つずつ丁寧に行います。
訓練は近道などありません!
ひとつひとつ丁寧にこなしていくことが最も近道になります★
ひとつひとつ説明していきますね♪
1.苦手箇所を明確に
訓練とは苦手なところを少なくする・減らすことが大切です!
何が苦手なのか明確にすることが必須ですね。
苦手なことが明らかになると訓練の道筋をたてられますし、
なぜ怒るのかやる気がでないのかという感情も理解できます。
自宅での関わり方のアドバイスや
声かけ・提示の仕方の工夫もお伝えできるかもしれません。
2.苦手箇所がどのように日常生活に影響するか
苦手なところが分かったら、
それによって何が困るか・影響するかを深く掘り下げていきます。
困っているからこそニーズに繋がっていきますし、
保護者様にもその子にも改善したい箇所になるのです。
苦手な箇所ができるようになったら
▼
このようになりますよ
と伝えてあげることで想像しやすく、
保護者様の意欲向上にも繋がっていきます。
3.計画書をもとに目標設定
「○○が苦手なので、ここにアプローチをする訓練を行います。」
と計画書を作成します!
計画書を作成したら、視覚化して保護者様にも確認してもらいましょう。
言語聴覚士の目標と保護者様の目標が違っていたら全く意味がありません。
言語聴覚士として、このように考えており、このような訓練が必要だと思います。半年後の目標は○○です。
と明確に提示をしましょう。
保護者様のニーズが、
「○○ではなく、△△なんだけど…」
となったら訓練前に修正すれば良いのです!
言語聴覚士はあくまでもサポートです。
保護者様とお子さんのニーズに合わせた対応を心がけましょう。
4.難易度を細かく調整
目標を立て、いざ訓練!となったときに
・あれ?思ったよりできるなあ
・あ、この段階から必要なんだね等
訓練を行うなかで気づいていくことがあります。
適宜難易度を調整し、その子が嫌にならないように関わることが必要です。
訓練を勉強と感じてしまうのは、
・難しい、わからない
・できないことを実感する等
負の感情が芽生えるからです
これを感じさせないのが言語聴覚士の力量になると考えます。
目標ばかりに目を向けるのではなく、
目標を達成するスモールステップを大切にしましょう!!
5.継続が最も効果的!!
訓練は言語聴覚士が月に2回、週に1回…
行ったところで劇的に改善するものではありません。
言語聴覚士は道しるべを作ってあげるサポート役なのです。
最も大切なことは保護者様の関わり方・ご自宅での訓練継続の有無になります。
ご自宅でやって下さる保護者様は、やはりお子さんが伸びます。
次の訓練で、
え!ここまでできるようになったの?すごーい!!
と思う子も時折います。
なので、ご自宅でやって下さっているかどうかは
言語聴覚士からすれば一目です★笑
毎日やってとは言いません。
私も負担のない範囲で、ご自宅でできるものしか提案しません。
継続は力なり!!
本当に大切だと実感しております。
訓練においては、専門的な知識と経験が必要です。
そのために私たちは、広い分野を必死で勉強し、国家資格を受け、
臨床経験を積んで、今があるのです。
苦手なことが改善されることで、
その子にとって生きやすく伸び伸びと生活ができるようになります。
そのサポートをするのが言語聴覚士なのです。
まだまだ言語聴覚士が少ない世の中。
少しでも認知度が上がり、困っている方々に一人でも多く手を差し伸べることができるように
引き続き活動していきたいと思います。
~ことのはな~言語聴覚士 沼野
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