小耳に挟んだことくらいでブレるな
このnoteは、週明け全員が集まる会議の場でみんなに伝えている内容を可能な限りそのまま残しているものになります。
備忘録的な意味合いはありますが、同じような経営者、リーダーのみなさん、これからそういった役割を目指すみなさんに少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
※本文に出てくる「マリサ」は、弊社社名の略称です。
このnoteを見ている人へ。noteにログインしなくても「♡(スキ)」は押せますので、おもしろいなと思ったらぜひ。意外と更新する活力になります。
本文は以下より。
改めてマンションナビチームのリーダーをHさんに任せることにしました。
Hさん、よろしくお願いします。
前期の第四Qからリーダーの変更に伴う引き継ぎを開始して、第一Qから新体制となりましたが、第一Qの終わりを待たずにして新体制を解体。
たった3ヶ月と思われるかもしれませんが、判断は間違っていなかったと思います。当事者は悔しい思いをしていると思いますが、その悔しさを今後の糧にしてもらいたい。
とにもかくにも、混乱を招いてしまったことは申し訳ないと思っています。
今日はちょっとセンシティブだけど、このリーダー交代にまつわる話をします。
自戒を込めた内容となっています。
しくじり先生だと思って読んでください。
「小耳に挟んだことくらいでブレるな」
過去にもHさんがマンションナビチームのリーダーだったことがあります。9期あたり。数字上の結果は出ていましたが、未来に向けて新体制を構築する中で彼との見解が合わずに彼はヒトワークス(私が経営していたグループ会社)に転籍することになりました。結果的に、その後数字が悪化します。
当時の私はグループ会社にいながら、こう思っていました。
「なぜ、結果の出ている体制をわざわざ変える必要があったのか」
と。
結果論ではありますが、彼が抜けた後に数字が悪くなったから、なおさらです。
当時の交代理由はわかりません。おそらく、いろいろな悩みや葛藤があっての決断だと思います。ですが、交代に疑問を抱いていた私が今度はまったく同じ判断をします。
結果の出ている彼にリーダーから外れてもらって新体制に。
私も、もちろん理由はありました。
この先の未来を考えて違うポジションをやってもらった方が会社の為であると。
ただし、前述の通り当時も現在も彼が抜けたことによって数字が悪化しました。
Hさんという人物の能力はもちろん評価すべきなのですが、今回自分の中で改めて考え直したのは、「託す」とは一体なんなのか。という話です。
私はチームのリーダーを評価する立場でもあり、その結果が将来を左右すると言っても過言ではありません。
ある意味、その選択を誤ったのが第四Q、第一Qだったと思います。
今回の一連の騒動(自分で起こしているんだけど)で一番反省したのは、背中を託したのなら、振り返らない。任せたのなら、いちいちブレない。加えて、任せたことを明確にする(細かいことをいちいち気にするな)。ということです。
任せたにも関わらず、重箱の隅を突くようなことばかり気にしたり、周囲が吐露するようなことに耳を傾け、いちいち気が立っていたような気がしています。任された本人(や、チームのメンバー)としても、求められていることや任されていることが曖昧でやりづらかったのかもしれません。
経営的なことを10年ほどしてきても、本当にまだまだ未熟だと感じます。
あえてもう少し噛み砕くと、それぞれのチームに対して気になることの粒度があまりにも違ったと思います。(弊社はサービスを分けて2チームが存在します)
これは、明確に月曜日の全体会議の質問や指摘にも現れていたかもしれません。
立場上、さまざまなことも耳に入ってきます。とはいえ、大抵のことは直接ではなく間接的なことです。顔も声もトーンも見えない情報がさまざまな形で耳に入ってきます。
しかも厄介なのが、当事者同士が不在の一方的な情報です。
これが意外と厄介でした。
こう書くと、裏でいろんなこと言われている会社と思われるかもしれませんが、人間ってそんなもんだと思っています。むしろ愚痴や文句が出ることが正常だと理解しています。私はいつも言っているように、愚痴は吐き出した上で前に向かった方がいいので(心底思っています)、それ事態には問題視をしていないのですが、そういった情報が耳に入ってきた上で、リーダーへの不信感を抱いてしまった点です。
自分が背中を預けた人間をその程度の話で信用できないってやばくないか?ということですよね。
それらを総合的にドライにドラスティックに判断することができませんでした。
今回の大きな判断ミスは、ここだと思います。
結局のところ、誰が言ったかもわからないような情報を鵜呑みにして、大丈夫なのか?と心配になり、直接話すこともなく、憶測だけで議論が進むというようなこともありました。
結果論かもしれませんが、会社全体のリーダーとして恥ずかしいブレ方をしたなと反省しています。
だとすると、最初から私がナビチームを率いるべきだったのだと思います。でも、これからも私がチームのリーダーになるようなことはしたくありません(11月の終わりは緊急事態だったとご理解ください)。理由は明確です。マリサのビジョンにある通りだからです。
改めてHさん、ナビチームのメンバーには申し訳なかったです。ごめんなさい。
新体制、これらの教訓も踏まえてさらなる成長するマンションナビにチャレンジしてもらいたいと思います。
ただ、これは会社全体のリーダーである私や経営陣だけが教訓としてすることではなくて、各チームのリーダーはもちろん、後輩メンバーが入社した際にも同様のことが言えるのではないかと考えています。
私のかっこいい上司像の一つに「最後の最後はケツを拭いてくれる人。」というものが、20歳で社会に出た時から持っています。
実際に、新卒で入社した営業部の部長がそんな上司でした。
これはあくまで個人の理想ではありますが、今回改めて「託す」ということについて考えさせられる振り返りとなりました。
私はもちろんですが、これからみなさんも少しずつキャリアアップをしていく中で、ブレずに託すことのできる人になっていってほしいなと思います。
今週もよろしくお願いします。