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ヨガで学校での困りごとは、解決できる? #10

「お喋りが上手くなったね」とジジババからも褒めてもらえるようになった4才息子(ASD)と1才の娘を子育て中のリケジョママです。

お越しいいただき、ありがとうございます😊


ヨガ・瞑想発達障害の研究
について、特集しています。


まえがき

ヨガと瞑想の講師であり、研究論文を調べるのが好きなリケジョママが、ヨガ・瞑想と発達障害に関する研究論文を分かりやすく要約してお届けしています。

ヨガや瞑想に関する発達障害への効果は、国内ではいまだ「メンタルの安定に良い」といった一般的な見解が、少し紹介されている程度にとどまります。

しかし、海外文献を読んでみると、ASDやADHD特有の困りごとに幅広く効果があると示唆されています。

一つ一つの文献を紹介していき、ヨガと発達障害に関する文献の図書館のような場所を目指して参ります。

文献を探す時は、こちらから ▼


学校での困りごとに切り込む

さて、いつもはASDやADHDを主に取り上げていますが、今回は範囲を広げて学校での「情緒障害」「行動障害」の研究論文をご紹介致します。

情緒障害や行動障害の中にも様々な困りごとがあるかと思いますが、

・授業に集中できない
・授業の進行を妨げる行動を頻繁にしてしまう
・周囲の人に関心を示さない
・やる気が起きず授業に参加できない

など、主に学校生活での困りごとを抱えているお子様を対象にした研究です。

それでは、いってみましょう〜!どうぞ!


情緒障害・行動障害を持つ子がヨガをすると…

今日ご紹介するのは、アメリカの子ども病院が中心となって行われた研究です。

①対象

情緒障害・行動障害 を持つ児童 37 名

②何をしたの?

ヨガ群と対照群に分かれ、3ヶ月半過ごしてもらい、ヨガ群だけ週2回、7~8名の小グループのヨガレッスンに参加した。

③結果は?

教師による評価によると、下記項目が改善した。

  • 授業中の注意力(p = 0.01)

  • 適応能力(p=0.03)

  • うつ症状(p=0.03)

  • 行動症状(p=0.01)

  • 内向的症状(p=0.04)


リケジョママから一言

ということで、学校で困りごとを抱えている子がヨガをすると、
「授業中の集中力」「適応能力」などが改善するかも、
という研究をご紹介させて頂きました。

ただし、この研究では保護者による評価は有意な変化がなかった(統計学的に差がない)んですよね〜。

学校での行動が改善するなら、家庭でも改善しそうなものですけどね・・。

ただ、行動障害や情緒障害を持っていても平均参加率は90%と高く、80%の参加者は介入に「非常に満足している」と答えたそうで、それには意義があるのかな、と思います。

なにしろ、普通の授業や支援が難しいお子様を対象に行なっていることなので。

お子様が「楽しい!」「これなら、前向きに取り組める」という時間やコンテンツがあるのが、最も発達や成長にとって良いのでは、と思います。

ヨガをきっかけに、そのような時間が増えていくのであれば、この上ない喜びです。

どうぞよしなに。

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改めて、

「〇〇が出来ない」「問題のある子」「困った子」
というレッテルを貼られてしまう子が
1人でも減りますように。

このまとめが役に立つことを心より願います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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