ASDっ子の親のストレス緩和にヨガが有効かも、という研究。 #6
レンジャーブーム到来！4才息子（ASD）と1才の娘を子育て中のリケジョママのページにお越しいいただき、ありがとうございます😊
ヨガ・瞑想と発達障害の研究
について、特集しています。
まえがき
ヨガと瞑想の講師であり、研究論文を調べるのが好きなリケジョママが、ヨガ・瞑想と発達障害に関する研究論文を分かりやすく要約してお届けしています。
ヨガや瞑想に関する発達障害への効果は、国内ではいまだ「メンタルの安定に良い」といった一般的な見解が、少し紹介されている程度にとどまります。
しかし、海外文献を読んでみると、ASDやADHD特有の困りごとに幅広く効果があると示唆されています。
一つ一つの文献を紹介していき、ヨガと発達障害に関する文献の図書館のような場所を目指して参ります。
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ASDっ子の親がヨガをすると…
さて、本題です。今日ご紹介するのは、アメリカのウェイン州立大学で行われた研究です。
①対象
自閉症の子どもを持つ親27名
②何をしたの？
ヨガ群とコントロール群に分かれ、12週間過ごしてもらい、
ヨガ群に振り分けられた親だけ、週1回、60分のヨガレッスンを受講した。
③結果は？
ヨガ群の方が、実施後の
・PSS（知覚ストレス尺度）とDASS（うつ病の不安ストレススケール） のスコアが良かった。
・PSSとは、過去1か月間のストレスを包括的に評価するものです。アンケート用紙に答える形で、被検者のストレスを評価します。
・DASSとは、抑うつ気分の程度を評価するものです。アンケート形式で被験者の「抑うつ」「不安」「ストレス」を評価します。
リケジョママから一言
◆まだ発展途上の分野である
自閉症の子を育てる親のストレスや不安、抑うつにヨガが効果的かもしれない、という研究でした。
「かもしれない」という表記にしたのは、この研究が被検者の少ないパイロット研究だからです。
論文にも「著者らが知る限り、自閉症の親を対象としたヨガの研究は他にはない」と記載がありました。まだまだ研究途上の分野なんです。
ただ、論文でも少し触れられていましたが、ヨガは「がん患者」や「大学生」を対象とした有効性が示唆されており、自閉症の親にとっても有効なのは想像が付きます。
◆自閉症児の親のストレスは高いのよ
論文の著者らは【「自閉症の親」というケアに繋がりにくいけど、高ストレスが予想されるグループにサポートを】という気持ちで、この研究を実施したそうです。
何でも、自閉症スペクトラムの子どもの親は、ASD のない子どもの親と比較して、身体的および精神的健康問題の発生率が有意に高く、ストレス、不安、うつ病のレベルが高いのだとか…。
当事者だけど、納得です（笑）みんな、よく頑張ってるよ！
しかも、親の高ストレスは子どもの健康と幸福に影響がある、として介入の必要性を著者らは訴えていますね。
大変な子育て→親のストレスがたまる→子どもに影響がある→より大変な子育てに。みたいな負のループは避けたい…。
ということで「療育」という形で子どもへのケアは広まりましたが、親への介入も大事かも、という論文でした。
私自身も、先日「ペアトレ」に参加して親への介入のメリットを実感しました。
親が安定する→子どもも安定する→親も子どももハッピーに。
の良い循環が生まれると良いですよね＾＾
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というレッテルを貼られてしまう子が
1人でも減りますように。
このまとめが役に立つことを心より願います。
どうぞよしなに。
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